みんな元気ですか
昨日の続き・・・
ある日僕が眠っていると夢の中でラヒーリオが僕の名前を呼んだんだ。
彼の方から僕を訪ねてくるのはそんなに珍しいことではなくなってきた。
「どうしたの」って答えると
「君に見せたいものがあるかからついておいで」って彼は言ったんだ。
僕はラヒーリオの雰囲気から何か普通じゃないことが待っているような気がした。
だからすぐに後をついて行った。
行った先はもちろん彼の舞台のセドナ
僕たち二人は一瞬で世界の果てまで飛んで行ける。
だって僕はファルコン・・・それにラヒーリオはセドナの森の妖精・・・
そこで僕たちが見たものは・・・
巨大な自然の造形物。まるでそびえたつような巨岩だった。
僕は言った。「うんこれってすごい迫力だね。まるで巨大なトーテムポールに見えるよ・・・」
(ネイティブアメリカンが作る魔よけの柱のこと)
僕はその大きさに圧倒されながらその巨石柱をじっと眺めていた。
でも僕は彼がこのためだけに僕を呼んだのではないことをしっている。
彼はメディスンホイール(大地に規則に沿って石を円形に並べる)を作るとメディスンマンの祈りを大地に捧げ始めた。そして東西南北の精霊と空と太陽にも・・・
僕はその祈りに呼吸を合わせるように自分の気配を消した・・・
しばらくするとあたりの空気が白く輝き始めたんだ。
次の瞬間不思議な光がこの巨大な石柱を覆うように空からおりてくるのがわかった。
ラヒーリオがどうやってこの状況を作っているのか全然わからなかったけどそばにいた森の精霊たちが一斉に彼に合わせて祈りの姿勢をとり始めたのが僕にはわかった。
森の小鳥や小動物も息を止めるかのように全く静かになったんだ。
時さえも止まったようにあたりを完全な静寂が包んだ・・・
それだけでも僕には十分すぎるほど感動的な場面だった・・・
なんだかあたたかいものに包まれてひとりでに涙が出て来た。
止めようとしても止まらなかった・・・
でももっとすごいことが起きた・・・
僕は見た・・・
その巨大な石柱がマリア様になったんだ・・・
まるで空に向かって祈りをささげているようだった・・・
虹色の光に包まれて・・・
僕は言葉を失ってじっとその光景を見ていた・・・
涙にかすんだ目で・・・
(その時から僕の目は深い緑の色をたたえるようになった・・・
なんちゃって・・・)