ある人生相談と数学の美しさ

みんな元気ですかドキドキ

ハッとする気付きの一言・・・グッド!

いつもの読売新聞の人生相談から

これ思い当たる人も多いかもしれない・・・

タイトル: このままでは太る一方、どうすれば・・・

相談者:神奈川A子さん

20代前半の女性です。

何でももったいないと思って食べ過ぎてしまい困っています。

もらい物でも買った物でも、とにかく余るともったいなくて、

無理矢理口に押し込みます。

腹痛もしょっちゅうで、涙目になりながら食べることもしばしばです。

おかげで体重が相当増えました。

若い人が食物を粗末にしているのも気になります。

賞味期限の来ていないコンビニ弁当やおにぎりが

無造作にゴミ箱にほうりこまれていたり、

給食の残飯があふれていたりするのを見ると、

本当に耐えられなくなります。

それでよけいに「賞味期限までに食べきらなければ」と焦ります。

自分でももったいない病に取りつかれていると思います。

考え方を切り替えようと「捨てる練習」もしてみましたが

長続きしませんでした。

このままでは太る一方です。

どうしたらいいのでしょう。

回答者:数学者 藤原正彦

食物を捨てるのがもったいない、と多少の無理をしてでも

食べてしまうとのこと、立派な心がけだと思います。

「ご飯一粒を粗末にすると目がつぶれる。農家の苦労を思え」

と子供のころから教わった私も同じです。

この地球には太古の昔から現在に至るまで、

飢えに苦しむ人が大ぜいいるのですから、

食物を捨てないと言うのは文句なしの美徳と思います。

給食の残飯を始め、食物を気軽に捨てる若者たちが

気になるのも当然の事です。

食物やエネルギーの浪費は、

個人の自由と言うわけにはいかない物です。

ただあなたのように健康を害すまで食べつくす、となると問題です。

腹をこわすと言うのは、結局あなたの口、食道、胃、腸という

管を通して食物を捨てている事になります。

本質的なのは食べつくすことではなく、

食物を買いすぎない、料理しすぎないということと思います。

一般にどんな立派な心がけでも、

程度をこえて徹底するとうまくないのです。

複雑な数学の数式もその道を極めた人にはとてもきれいに見えると言います。

それは問題の本質を丁寧に分析し、その問題に対して一つ一つ

段階を経て解答の道筋を見つけ出し一切の無駄をはぶき

最後には合理的で明瞭な答えに導く事が出来るから。

「数学は左脳と思っている人が多いようだけど

数学者に言わせると、これほど右脳の感性を必要とする

作業はない」・・・とある時、数学者の友人に言われた事があります。

彼は「ひらめき」がなければ複雑な数学は解けないともいいました。

そのときなるほどと思いました。

おおざっぱな頭で見ていると物事は本質が見えないと言う事でしょうか。

この人生相談の回答者の藤原先生は世界的にも有名な数学者です。

お茶の水女子大の名誉教授です。

ちなみに作家の新田次郎さんと藤原ていさんの息子さんです。

この回答は見事に数学的だと思いました・・・

(・・・って、そっちかい・・・あはあせる

イッピーの独り言

(物事の本質を見つめる僕・・・ジ―・・・目

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