地球(テラ)の旅立ち 再びセドナ 光の未来へ 4

みんな元気ですかドキドキ

昨日の続き・・・グッド!

僕とラヒーリオは二人とも胸が熱くなってこみ上げるものを抑えきれなくなっていた・・・

だって二人がマリア様に見せてもらっているこの光景は・・・つまり・・・愛その物だったから・・・

植物と人間はお互いがお互いの文字通り一部になれたんだ。

人間は今よりもずっと植物のためを考えるようになった。

だからこの進化が起きた初めの頃は樹木医の仕事がすごく尊いものになった。

そのための大学も出来た。

「国立樹木医科大学」が世界で日本に初めて出来た。

年間100名程度の合格者に対し5000名くらいの受験生が押し寄せたんだ。

この医科大学の卒業生(と言うよりその家族)は皆すごくプライドを持っていた。

でも最初の授業は「優しさとは何か」を学ぶからみんなとても謙虚。

なぜって優しい心をもっていないと樹木の患者さんの声が聞こえないんだ。

だからこれは教科書の勉強と言うよりも心の修行みたいな授業だったらしい・・・

卒業生は誰からも好かれた。もちろんすごく尊敬された。

しかしこの医科大学の優秀な教授は実はイギリスから招かれていたんだ。

イギリスにはすごく古くから樹木と付き合う「生垣」の技術があった。

地方によってさまざまな気候や風土に合わせた生垣の技術が伝承されていた。

もともとイギリスにはこのための学校もあるんだ。

イギリスの生垣は日本の家屋を守る生垣とは全然違う物。

大きく育ってまるで森のような生垣もある。日本の鎮守の森みたい。

どの生垣も人が作ったものだけど、小動物や鳥や昆虫たちの大切なすみかになっている。

定期的に季節になると大切に手入れもする。

農業のための生態系のバランスをうまく取るためにはこの生垣が欠かせないんだよ。

だから単なる風除けや区画整理のためにあるんじゃない。

でもこの「樹木医大」も年がたつにつれてその役目を終えたんだ。

なぜってみんなが植物とコミュニケーションがとれるようになったら大学が必要なくなったんだ。

どうして欲しいか植物に聞けばいいんだからね。

だから残ったのは植物心理学の授業くらい。

その表向きの目的は植物自身が知らないことを人間が教えてあげるためなんだ・・・

と言ってもそれは本当は人間がしてほしいことを植物にどう伝えるかの理論的追求が中心だったんだけどね。

いわゆる中世の「魔女」の技術の復活みたいなものだったみたい・・・

これも長くは続かなかった・・・と言うより必要なくなったんだ。

・・・話をもとにもどそう・・・

人間が脳の半分を使えるようになって何が起きたか・・・

まず寿命が延びたんだ。

これは植物のおかげで寿命が延びたのは間違いないんだけど実は今でもわかっていないことがある・・・

つまり脳の半分を使えるようになったから寿命が延びたのか、健康になって寿命が延びたから脳の半分を使えるようになったのか・・・

でもこの世界的論争から人間が学んだことがあるんだよ。

それは「受け入れることの大切さ」なんだ・・・

議論をするよりも先に受け入れることで人はその先に進める事も発見したんだ・・・

だからこれは世界的な論争ではあったけど、それ以降の科学のあり方を根本から変えたんだ。

これも植物の恩恵だけど・・・

つまり「分析的手法」は「統合的手法」に主流が変化していった・・・

分析は「議論」からはじまる。

しかし統合は全体をみる作業からはじまる。

このためには「競う議論」じゃなくて各分野の専門家が「知恵を出し合う」作業から始まるんだ・・・

この変化は医学界から始まったんだ。

それまでの「病気を治す」やり方では限界があった。

治してもまた同じ病気になるから・・・

だから植物の知恵を借りて、病気にならないための医学に変わって行った。

今の統合医療とか代替医療を中心とした東洋医学が主流になって行ったんだ。

そんな試行錯誤も初期の時代にはあった。

そして結果として人間の寿命は飛躍的に伸びた。

徐々に変化は訪れた。

最初はギネスブックで年齢130歳のおじいちゃんが話題になった。

次に135歳のおばあちゃんが現れた。

この記録は次々と塗り替えられた。

ついに200歳のおじいちゃんが出た。

そうなるとあとはもうオリンピックの100メートル競走みたいに次々と新しい記録が出た。

そのあとの時代ではもう200歳が普通だった。

みんなよく笑うようになった。ニコニコ

健康になったから笑うようになったのか笑うようになったから寿命が延びたのかこれもよくわかっていない。

そんな分析をするものもその頃はもう誰もいなかった。

みんなそれを楽しんでいた。楽しむ事に忙しくて分析に使う時間がなかったんだ。

寿命が延びたから暇が増えてやることがなくなり孤独な老人が増えるという心配は杞憂だった。

アロマテラピーは信じられないような姿に進化していた。

樹木とのコラボレーションで本当に香りの音楽が出来ていた。

森での香りのコンサート音譜があちこちで行われた。

アロマセラピストの仕事は代替医療やクライアントケアの分野と言うよりはより芸術に近いクリエーティブな分野での活躍が目立ったいた。

植物の香りは日常生活にすでに100%取り入れられていたから。

ある意味みんながアロマセラピストになっていた。

このころ核家族の逆の現象の大家族化が起きていた。

老人のあたたかい知恵を求めて家族が一緒に暮らすことが増えたんだ。

健康だから笑いが絶えない。だから家族の中で争いも生まれない。

たくさんで暮らした方がより楽しい人生が送れるようになったんだ。

子供を健康でしっかりした老人に預けて若いカップルがより自由に外出できるようになったし・・・

これはそれまでと比べて劇的な社会構造の変化だった。

家族が再認識された。すると行政単位が効率化された。そして無駄な政府がなくなった。

これにより小さな政府が主流になり、当然税金が極端に低くなったんだ。

警察などの行政サービスなども昔とは変わった。

だって犯罪自体がほとんどなくなったしゴミがほとんど出なくなった。

ある意味人間のDNAに組み込まれた寿命因子を人は征服した。

と言うより人間の脳が活性化されたことによってDNAが自分で変化したんだ。

その意味では人が征服したんじゃない・・・ひとりでに変わったんだ。

そしてもう一つの変化・・・DNAの変化により人口の寿命とのバランスが始まった。

健康になって寿命が延びた分人口が一定に保たれてそれ以上増えなかったんだ。

これもDNAの構造変化によることが分かっている。しかしなぜそうなるのかはいまだにわかっていない・・・

僕とラヒーリオは同時にマリア様の顔を見た。

映像が一区切りついた・・・

彼女はただあたたかくほほ笑んでいた。

そのとき今までみていたビジョンとは全く違う意識の流れが二人を同時に襲って来た・・・

それはこう語った・・・

「進化することが宇宙のただひとつの意志・・・」

僕たちは世界の劇的変化のビジョンを見ていた。

言葉に直すとこれはすごく長いお話しになる。それにここには書ききれないことの方が多いくらい・・・

だけど精霊のビジョン電送方式でみる映像だから実際はそんなに時間はかかっていない。

それは例えて言うなら分厚い本を上から眺めるだけで中身が一瞬で全部わかるような感じ。

だから僕たちは休む暇もなく次に移ろうとしていた・・・

しかし僕たちは突然違う次元に放り込まれたように今までとは全く別の感覚と向き合っていた。

しかもその「意識」は今までの映像とすごく関連していることも分かっていた。

と言うよりもしばらくは突然に場面が切り替わった映画についていけないような気分だった。

ただその「意識」はとてつもなく大きな存在のような気がした・・・

この続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(ビジョンをみている賢者の目の僕・・・にひひ

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