みんな元気ですか
昨日の続き・・・
マレー地区の裏通りのカフェはあたたかい初夏の日差しに包まれていた。
僕たち3人は、人通りの少ない通りを眺めながら同じ方向を向いて坐っている。
3人が一つの答えを探しだそうとしている・・・
僕はラヒーリオのセーヌに関する疑問とそれに対するジュンの深い答えに感動を覚えていた・・・
そしてその話の中から・・・3人は何処から手をつけたらよいかの手掛かりを見つけ出した。
それは歴史の過去にさかのぼること・・・
僕たち精霊は時間を無駄にしない。
何処を探せばよいか・・・3人はそれぞれ自分の情報源に連絡をとる。
世界各地の古代遺跡に関する情報がもたらされた。
古代ヨーロッパからはドルイドやケルト文明の遺跡。
パリの郊外シャルトルのキリスト教の大聖堂もその一つ。 (関連記事リンク→11月10日記事 パリは燃えているか 4
それにイギリスのバースのストーンヘンジ。
日本では秋田の大湯環状列石と黒又山。それに沖縄の沖永良部島の海底遺跡等。
アフリカではエジプトのスフィンクス。
チュニジアの古代エジプト以前の遺跡。
それにマリ共和国に住む先住民族であるドゴン族の天文学に関する伝承。
・・・等々
遺跡や伝承の情報は膨大な数に上った。
だがどれも自分たちが求めている年代に合致するものがない。
我々はこれらの年代が示唆するものよりもはるかに古い時代のものを求めていた。
しかしジュンとラヒーリオがもたらした偶然にも同じ情報は我々の興味を引いた。
それは古代マヤ文明を中心とした地域で発見されているクリスタルスカル・・・水晶どくろ・・・に関する情報であった。
人間の頭蓋骨の形に造られたクリスタルで出来た精巧な彫刻。
現代の技術を持ってしても作るのは難しいと言われている謎が多い古代の遺物。
その情報によると・・・どくろには古代の文明が持っていた情報が込められているらしい。
どのようにすればその古代文明の情報がどくろから得られるのかは分からない。
しかし我々は本物を見ればそれが分かると言う確信があった。
だって僕たちは精霊・・・ほとんど何でも見通すことが出来る。
現在地球上にはおよそ10個くらいの古代のクリスタルスカルと呼ばれるものが存在する。
大きさは高さがおよそ10センチから20センチくらい。
そのすべてが透明な水晶か紫水晶で作られている。
いくつかは偽物である可能性が高い。
本物と思われるものがアメリカの博物館に一つ、それにアメリカの個人所有の物が一つ。
しかしラヒーリオの情報はこれとは違っていた。
メディスンマンの言い伝えでは・・・
南の国のさらに南の・・・山の上の国に大量の古代の財宝が眠っている。
その国はみなが物質よりも心を大切にした・・・みなが神とともに生きていた。
その国の民ははるか遠い昔にネイティブアメリカンと兄弟だった。
その財宝と共に大きなクリスタルスカルが誰の目にも触れずにいまだに眠っている。
その国の民は物質の時代が来て心の時代が終わると静かに何処かへ去って行った。
地球の過去現在そして未来の情報を秘めたスカルを残して・・・
僕たちはこのスカルには必ず我々が探していることの少なくともヒントがあるような気がした・・・
・・・精霊の勘は鋭い・・・
そしてラヒーリオの情報をもとにこれがぺルーのマチュピチュであることを割り出した。
僕たちはさっそくマチュピチュに飛んだ・・・
この続きはまたね・・・
(地球の反対側に行ったら落ちないかなぁ・・・)