メディスンホイール 3

みんな元気ですかドキドキ

きのうの続き・・・グッド!

ラヒーリオはメディスンホイールを作り終えると祈りを大地に捧げ始めた。

初めに十字のメディスンホイールで・・・

東西南北の精霊・・・

4つの季節の神様と・・・

それをさらに3つづつに分けて12の動物の精霊と・・・

空と太陽にも・・・

そしてすべての大自然の精霊と母なる大地の恵みとに・・・

僕はその祈りに呼吸を合わせるように自分の気配を消した・・・

しばらくするとあたりの空気が白く輝き始めたんだ。

すると僕たちの右手にあった巨大な岩が何か微妙な振動を起こしているような気がした・・・。

その時に初めてその巨岩がそこにあった事に気づいた・・・。

僕が見たものは・・・巨大な自然の造形物・・・まるでそびえたつような巨岩だった。

イッピーの独り言

僕は思った・・・「これってすごい迫力。まるで巨大なトーテムポールに見えるよ・・・」

(ネイティブアメリカンが作る魔よけの柱のこと)

次にラヒーリオは渦巻きのメディスンホイールにうつって再び祈りを捧げ始めた・・・。

僕も一緒に祈りに集中する・・・。

すると渦巻きのメディスンホイールが何か白い霧のようなものにつつまれる・・・。

まるで銀河の中心で星雲のヴォルテックスが輝いているのを見ているような感覚に襲われた。

そして今いるこの場所自体が巨大なエネルギーのヴォルテックスになる・・・

それに応えるように・・・しばらくするとあたりの空気が白く輝き始めたんだ。

次の瞬間不思議な光がこの巨大な石柱を覆うように空からおりてくるのがわかった。

ラヒーリオがどうやってこの状況を作っているのか全然わからなかったけどそばにいた森の精霊たちが一斉に彼に合わせて祈りの姿勢をとり始めたのが僕にはわかった。

森の小鳥や小動物も息を止めるかのように全く静かになった。

時さえも止まったようにあたりを完全な静寂が包んだ・・・

それだけでも僕には十分すぎるほど感動的な場面だった・・・

なんだかあたたかいものに包まれてひとりでに涙が出て来た。

止めようとしても止まらなかった・・・

でももっとすごいことが起きた・・・

僕は見た・・・

その巨大な石柱がマリア様になったんだ・・・

まるで空に向かって祈りをささげているようだった・・・

虹色の光に包まれて・・・

その虹色の光は二重の輪になっていた・・・

組み合わされた祈りの手のあたりと・・・足もとで・・・。

そして背景の雲がまるでマリア様の体から空に向かって発する光のように見える・・・。

イッピーの独り言

僕は言葉を失ってじっとその光景を見ていた・・・

涙にかすんだ目で・・・

僕は偉大な存在の手にいだかれた・・・

僕は声にならない声で言った・・・

「マリア様・・・ありがとうございます」

そして・・・

「ラヒーリオ・・・ありがとう・・・」・・・って。

僕はその時確かに大きな愛でつつまれていた・・・

僕は知っている・・・

その愛はこれからも僕をずっとずっとつつんでくれることを・・・

同時に僕は思った・・・。

この愛をどうしても地球のみんなに届けたい・・・って。

それ以来僕は・・・ラヒーリオと冒険の旅に出る事になったのさ・・・。

この続きはいつかまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(セドナから帰って来たばかり・・・愛の決意で一点を見つめる僕ドキドキ

・・・でも少し・・・砂嵐に汚れたかもあせる

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