地球(テラ)の旅立ち 神集い 15 ぬちすぐい

みんな元気ですかラブラブ

きのうの続き・・・グッド!

沖縄の空港に着くと石嶺教授が出迎えてくれた。

そこからすぐに予約してあったホテルにチェックイン。

しばらくして再び石嶺教授が迎えに来てくれた。

今夜は石嶺教授の家でみんなで夕食をすることになっている。

丘の上から太平洋を一望にながめることが出来る高台の瀟洒な家には

もうすでにいくつもの料理が並べられていた。

石嶺先生は独身のはずなのに・・・誰がこんな仕度を・・・

と二人はいぶかしく思ったがすぐに理由が分かった・・・。

そこにはキッチンにもうひと組カナダ人のカップルがいて

少し前に来てこの料理の準備をしていたのだと言う。

男性はダン・レイトン・・・カナダの大学で自然生態と生物学を教える教授仲間。

年齢は石嶺先生とほぼ同じくらい。

女性はジョアン・・・ダンより10才くらい若く見える・・・でも実際の年齢は分からない。

もしかするともっとずっと若いのかもしれない。

とても物静かな話し方をする。

しとやかさがまるで日本人のよう・・・。

もともとは文化人類学を学んでいたがある時から東洋思想に興味を持ち

それ以来真言密教の研究をしている・・・と言うより修行をしているらしい。

彼女は真言密教の教えを実践しているうちに霊能力を身に付けたと言う。

2人は海の見えるバルコニーのテーブルの上のたくさんの大皿に目を見張った。

海の幸がふんだんに盛りつけられている。

イセエビ、アワビ、その他貝類、ロブスター・・・等等

オイスターソースや豆板醤で炒めた中華風の炒め物や沖縄の郷土料理が中心。

もちろんワイン・・・そして泡盛も。

石嶺教授はみんなにすすめながら・・・

沖縄ではおいしい料理の事を「ぬちすぐい」と言う・・・

命のためのクスリと言う程の意味だと説明してくれた。

栞は思った・・・

そうやって食事に感謝する事だけでも違いはとても大きい。

だから沖縄は長寿ナンバーワンなのかもしれない・・・と。

初めての者同士の自己紹介が終わりお酒も入ると

自然に動物の話しになった・・・。

石嶺教授が話をする・・・

「今日本ではあちこちの動物園や水族館が今までとは違った

形を取り始めている。

これまでは檻の中で標本みたいに動物や魚たちが入れられて

ただ展示されていた。

しかしある時ある水族館で・・・

イルカがガラスの向こうの子供を脅かした。

するとびっくりする子供を見て・・・実は

イルカがそれを楽しんでいると言う事が分かった。

彼らにとってはそれは遊びだったんだ。

それが分かると動物達にとっても動物園や水族館にとっても

革命的な事が起きた・・・。

遊びの要素を取り入れると動物たちが生き生きすることが

分かって・・・

彼らの生活環境がより自然に近いものになり

より普段の生活の中で遊びの要素を重視するようになったんだ。

この考え方が瞬く間に日本中の動物園や水族館に広がった」・・・と。

するとダンが話を引き継いだ・・・

「そうなると動物たちがどんどん健康になって行ったんです。

大自然と人工の環境の違いはあってもストレスはどこにでもある・・・

それをなくす方法は・・・動物が生活をどれだけ楽しめるか

と言う事だと思います・・・。」

やまとはそれを聞いてなんだか人間の事を聞いてるみたいだと思った。

やまとがその感想を述べるとジョアンが話を引き継いだ・・・

「動物も人間も心の働きは同じです。

生き生きと生きることが出来るかどうか本当に大切な事です・・・。

それに動物が生き生きとすれば人間ももっと楽しく生きることが出来る。

動物やペット達の心がまだまだ人間に充分に理解

されていないのがとても残念です・・・。

それに目を向ければ人間の健康のあり方も

もっとよく理解できると思います・・・」と言った。

沖縄の空気だろうか・・・

それとも「ぬちすぐい」のおかげか・・・

あるいはここにいる人間の心地よさなのか・・・

話はいつまでも尽きなかった・・・。

石嶺教授が明日は黒島にダイビングに行くから今日は早めに休もう・・・

と行ったのをきっかけにやまとたちはホテルに帰ることにした。

あすは朝が早い・・・

この続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(みんな素敵な仲間だなぁ~・・・ういっ・・・って泡盛飲み過ぎたかも・・・へべレあせる

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