香港生活事情 3 公衆道徳

みんな元気ですかドキドキ

前回の続き・・・グッド!

上海万博での中国人のマナーの悪さが最近話題になっている。

そのことについてどう考えたらよいのだろうと昔悩んだことがある。

あれは決して一部の中国人だけのことではない。

香港でも同じことが起きている。

こんな経験をしたことがある・・・

香港について間もない頃。

金融や商業の中心地である

香港島のセントラル地区の真ん中

近代的できれいな高層ビルのエレベーターでのこと。

自分の事務所は高層階にあった。

仲間に連れられて昼食に行って事務所に戻る時

たくさんの人がエレベーターを待っていた。

エレベーターが着くとたくさんの人が乗り込もうとする。

日本では、あるいは世界のどこの都市でも同じだと

思って疑問も抱かずに待っていると

世にも不思議な光景を目の当たりにした。

なんとエレベーターの中から降りて来る人を

待たずにみんなが乗り込もうとしたのだ。

つまり降りる人と乗り込む人がぶつかり合って

大変な喧騒をかもしだした。

同僚の白人はそんな光景にはもう慣れているらしく

ただ苦笑してみている。

そして言った・・・

「これで驚いてはいけないよ」・・・って。

その忠告をすぐに体感する事になった。

オフィスの時間が終わりタクシーで帰る事にした。

そのタクシーをたくさんの人が待っている。

タクシーの数が圧倒的に足りない。

乗り場は決まっているからそこで待つしかない。

自分の順番がきたので到着したタクシーに乗り込もうとした。

その時の信じられない光景をいまだに忘れられない。

香港は日本と同じ数少ない右ハンドル左側運転の国。

だから車の運転手の反対側・・・

つまり左の後部のドアを自分の手で開けて乗る。

ちなみにタクシーの自動ドアは日本独特のもの。

外国ではあまり見ない。

自分でドアを開けて乗るのが普通。

だから自分も順番がきたので当然と思ってドアを手で開けて

乗り込む。

すると驚いたことに

今まで「空」だったはずのタクシーに

先客がいる。

何かの間違いだと思って目を疑う。

しかし間違いではなかった。

つまり運転手の横のドアと、後ろの右側のドアを

同時に開けてほかの人間が乗り込んでいたのだ。

自動でないドアに慣れないので手間取っている間に

ほかに2人が同時に乗り込んだのである。

つまり3人がほぼ同時にあいたタクシーに乗りこんで

自分が先だと主張することになる。

こう言う時は降りた方が負け・・・

先方は自分が先に乗ったと言う。

もちろん順番を待って並んでいた自分に優先権があること

を情熱を持って主張してやった。

日本人はそんな目にあうとかなりエネルギーを消耗する。

あさからそんな経験をすると日中もぐったりする。

香港の人はそんなことには慣れている。

出勤前に太極拳を2ラウンドくらいこなしてきた彼らからみると

日本人はいつも疲れていると思えるらしい。

しきりに○○のスープを飲むと元気が出るぞ

とか○○の頭の料理を食べたらもうびんびんよ・・・

とか言ってくる。

さすがにいくつかは遠慮した。

香港人は食べることには貪欲・・・

仕事にもお金にも貪欲・・・

バイタリティーにかけても一流だと思う。

しかしあの公共のマナーの悪さには閉口した。

もう少し続くよ・・・グッド!

イッピーの独り言

(時々そうやって自分が試されるときって・・・あるんだよ・・・きっとビックリマーク

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