みんな元気ですか
前回の続き・・・
イルカたちの集合意識はさらに続ける。
もうひとつ人の意識の進化にとって大変重要な事を知らなければなりません。
長い歴史の中で人は・・・
見えない世界に常に心を向け・・・
見えない世界に畏敬の念をはらい・・・
見えない世界にあこがれを持って来ました・・・
見えない世界は人々の心を常にとらえて離しませんでした。
見えない世界は常に謎だったからです。
でも人はその見えない世界が常に存在することを知っていました。
もちろんはっきりとは分かりませんでした。
皮肉なことに進化の頂点に立つと思われるヒトにこの事は
明らかにされては来ませんでした。
しかし動物や植物達には見えない世界は当然のこととして
存在しています。
私たちが申し上げているのは
単なる霊界の事ではありません。
それは現代科学が少しづつ解き明かしつつある
この次元と背中合わせに存在する反物理次元・・・
あるいは超物理次元と呼ばれる世界の事です。
それは鏡の中の世界のように常にこの世と
背中合わせに存在しています。
お聞きになったことはありませんか・・・
あなたとそっくりの人がその世界に存在すると・・・
その人は同じ家族を持ち・・・
同じ友人を持ち・・・
同じ物の考え方をする・・・と。
イルカはみんなの理解を確認するように一瞬の間をおく。
その時ダンと石嶺教授は最近発表された
理論物理学の研究の成果を思い出していた。
その二人の思いは同時にほかの人たちにもシェアされている・・・
その研究とは簡単に言うと・・・
物質を究極にミクロの世界にまで分解すると
クォークの世界を通り越してニュートリノの世界に達する。
ニュートリノは地球上のあらゆる物質を簡単に通過するほど
極微小の世界。
だが理論的にはそれよりもっと小さい物質が存在する。
その究極の微小物質の存在は理論的には知られているが
目で見ることは難しい。
一瞬捉えることは出来るのだがすぐに消えてしまう。
そしてすぐにまた現れる。
それは意志を持っているような行動をとる。
まるで遊んでいるような・・・
まるでいたずらをしているような・・・
観察者の思いに反応することが知られている。
ニュートリノたちもこれと似たような行動をとる。
単純に言うと・・・
観察者が右に動くと思うとニュートリノは右に動く
左に動くと思うとニュートリノは左に動く
つまり観察者の意識が作用する・・・
だから完全な第3者的な観察は不可能と言われている。
つまりニュートリノは観察者の意識と共にある・・・
しかしそれより微小な次元は自分の意思を持つ・・・
それを要約すると・・・
ニュートリノまではこちら側(の物理次元)
それ以下ではあちら側(の物理次元)
しかしどちらも微小の単位でこの世界を形造っている。
つまりこの世界はこちら側とあちら側のバランスの上に成り立っている。
このダンと教授の回想はそこにいたすべての人に共有され
しかも完全に理解されていた・・・
やまとは自分に起きたある小さな事件を思い出していた・・・
小さいころ小学校の試験の最中に
やまとは消しゴムを机の上から落としてしまった。
それを目で追っていたが・・・
その消しゴムが床に届く前に・・・
消えた・・・
後で何処を探しても消しゴムは見つからなかった・・・
隣の子もその一部始終を偶然見ていた。
その後学校ではワームホールの話題がひとしきり続いた。
やまとはなぜそのことを思い出したのかわからなかったが
今ならその理由が分かるような気がした。
続きはまたね・・・
(夢の中で・・・その世界で遊んでいる僕・・・・・・おい、ちゃんと帰って来るんだぞ)