みんな元気ですか
大自然が数億年にわたって築いた智慧のお話し・・・
(加筆再放送です)
今関東地方はすごく乾燥している。
湿度は25%くらい。
これは日本の中ではすごく乾燥している事になる。
地域によっては今年にはいって雨が全然降らないところもある。
すごく火事になりやすいからみんな注意してね!
でも世界にはもっと乾燥しているとところがある・・・。
その中でも今日はアメリカの国立公園のこと。
アメリカの国立公園はどれをとってもすごく広い。
ヨセミテとかイエローストーンとか乾燥する夏の季節には山火事が起きやすい。
冬は雪がたくさん降るからあまり火事の心配はいらない。
公園を守るパークレンジャーは山火事が起きると忙しくなる。
燃えている地域の特定や
火の勢いや方向に関する情報を集めて人に危険がないようにするためだ。
山火事が起きるときは一か所だけとは限らない。
むしろ数か所で起きることの方が多い。
一つの公園と言ってもすごく広い。
一つの公園の中で10か所以上が燃えることもあるらしい。
極端な乾燥(湿度が5%位になることもある)でどこも燃えやすい状態になるから。
しかしパークレンジャーは決して火を消すために忙しいのではない。
どの国立公園でも彼らは決して火を消そうとはしない。
公園内の山火事に関しては彼らの仕事はただ見守るだけ・・・
今から40年くらい前までは火事が起きるたびに懸命に消火作業をしていた。
しかしその頃わかった事があった。
それは火を消すたびにその地域の生態系が前と違って来るということ。
彼らはその時に気づいたんだ・・・
火を消すということ自体が人間が自然に手を加えていることなんだって・・・
山火事も大自然の営みの一部だってことを。
その地域のある松の種類には温度が120度位になると
松ぼっくりがはじけて中の種が飛び出すものもある。
そして火が消えた後の地面から芽をだす。
この松にとっては山火事がただ一つの繁殖のための手段なんだ。
山火事は何千万年もこの地域の季節的日常に組み込まれてきた・・・
だから植物も動物もこれに適応するための方法を自分で作り出してきた。
どんなに山火事になっても少し経つと山はまた緑に覆われる。
それが大自然の力・・・
野生の動物にも決して人が手を加えてはいけないと言うルールがあるんだよ。
彼らも「自然の摂理」という自分たちのルールで生きているから。
(大自然の力のままに眠くなる僕・・・って少し意味違うかなあ)