今回の地震をきっかけに多くの変化が起きました。
「パラダイムシフト」や「定義の変化」などの言葉で多くの識者がそのことを示唆しています。
変化以前は物があふれ豊かな世界を享受していました。
そこでは心の世界の探求がメインテーマ。
「自分探し」や「今を生きる」事の追及に多くの時間が費やされた気がします。
「がんばれ!」の言葉は直前まで本来の意味を失っていました。
しかし世界が日本に「ガンバレ!」と応援の言葉を送ってくれています。
誰もそれが「ちがうよ」と感じる人はいないと思います。
いま人はより根源的な「命」そのものに目が向いています。
考えてみれば豊かな時代と言われた時も地球上では「命」と向き合って
生きている人の方がはるかに多かったのです。
しかし物質的に豊かな世界は今回の出来事をきっかけに
きわめて速いスピードで大きな方向転換をしようとしています。
「今を生きる」よりも「今生きている」事に人々の関心と価値観が移って来ています。
原発の問題も漏れる放射能による二次災害が深刻化しています。
この問題は原発がいわゆる「冷温安定」しても長引くような気がします。
本日の報道ではスイスでも福島の原発の影響と思われる放射能が検出されたと伝えています。
海洋放射能汚染は陸地よりも深刻だとする意見もあります。
生態系に大きな変化があるからです。
目に見えない変化が後に大きな意味と影響を持つことを人類は何度も学習しました。
今度こそせっかくの大きな学習のチャンスを地球全体に活かしたいところです。
これらが水や食料危機にすぐにつながるわけではないと思いたいのですがすでにその兆候も出始めています。
今後一定期間「我慢の時代」が続く事もあり得るのではないでしょうか。
これが一過性の問題だとするナイーブな意見はどうやら少数派になりつつあると思います。
政府もどこまで問題が広がるのか最悪の場合の見通しは決して口にしません。
おそらくそれを今検討する余裕すらないと言った方が正確かもしれません。
マスコミもそれを取り上げる事がタブーになっているような気がします。
この問題はどこまで影響が出るのかわからないこと自体が本当の問題だと思われます。
なぜなら見通しがわからなければ打つ手がないからです。
冬の時代は長引くかもしれません。
不安をあおるつもりは決してありませんが、
「吾唯知足」・・・足るを知る事を再び思いだし「今生きている」事に感謝すると言う命に向き合う基本に立ちかえる事を地球が教えてくれているのだと思います。
(ちなみにこの言葉は仏教の言葉です。「われただたるをしる」と読みます。4つのすべての漢字に口があります。生きて行ける事を意味します。)
地球が一つの生命体である事・・・
同じ「命」である事を考えるよいチャンスだと思います。
委縮する必要は全くありません。
縮こまっていても何も解決しません。
自分が出来る経済活動を大いにすすめる事が出来るだけ早く
日本を立ち直らせる近道だとも思います。
今世紀にはいって急に活発化した異常気象も根源は同じところから
来ているとする説があります。
地球と言う「命」に目を向けたいと思います。
続きは次回に・・・
(おっと、おいらも変化にそなえなくっちゃ・・・)