みんな元気ですか
きのうの続き・・・
山に住む不思議な人はその姿が
はっきりと分からない場合も多くある。
そんなお話を2つ紹介してこのシリーズを終わりたいと思います。
同じく数年前の2ちゃんねるから。
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その1.(女神さま)
今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。
昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、
山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。
山にも色々な約束事があります。うろ覚えですが、
女山でしたので立ちションベンは女神様に見える様に
頂を向いてする事(隠すと女神様が怒って、山に遭難します)
とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事
(決して山に捨ててはいけない)とか、
獲物の一部を捧げるとか、
他にも細かな注意が沢山あったはずでした。
ある夏休みの日祖父の家に遊びに来ていた私は川に
泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。
昼御飯前に出たはずなのに、あたりは真っ暗で、
訳が判らず泣いてしまいました。
どのくらい泣いていたでしょう?
辺りがスゥ~っと明るくなって、顔を上げると目の前に
青い光が浮いていました。 その光は優しくて暖かくて
何故か彼女が(ひとりでに女の人だと思ったのです)
助けてくれるのだと解りました。
そして漂い始めた光に付いて行き山の麓に下りました。
山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。
その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると
祖父は飛んで来て私を抱きしめました。
そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。
私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。
その時です。私は変な事に気が付きました。
私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが周りを見回すと、
そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。
青い光は何時の間にか消えていました。
その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って
近所の男の人達だけでご馳走を持って山の祠の前で
宴会をしました。僕や、従兄弟達、近所の男の子達も
付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、
踊って、大騒ぎでした。 後で聞いたのですが、
「女神様が最近、人が山に入らないので寂しくなって
お前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。
その後、他にも一晩だけ、山へ消えた男子が出た事から、
毎年夏祭りの後には山の祠で宴会をする様になったそうです。
その2.(狩りの限度)
俺の実家もかなりの山奥で、山が日常ではあった。
親父は若いころ猟師をしてたし、爺様も今でも木を切ったりしてる。
確かに山は楽しいし、いい遊び場でもある。
でも俺は親父や爺様からずっと言われてた。
山への敬意を忘れたらいかんぞ、と。
俺が生まれてしばらくして、親父は猟をやめた。
最近聞いたことだが、健康体そのものの親父の身体に
急に激痛が走り始め、全く動けなくなっていたそうだ。
病院でも原因不明と言われ爺様と相談したところ、
決められた以上の獲物を取ってしまってからだ
ということになった。
爺様が慌てて山に供え物をして深々とわびをいれた。
その2日後に嘘のように痛みはなくなったそうだ。
親父は今でも山への供え物を忘れない。
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この2つのお話しから山神様は人間と共存しようと
心をつくしている事が分かります。
それにおしっこをしているところを見たがるとか
とてもおおらかなんです。
でも人間が山の生態系をあらしたりしようとすると
山神は警告を与えます。
その警告は普通は一人の人間にだけではなく
その村に住む全員が知るような事になる形が
多いような気がします。
同時に山にはいるにはルールがあることも教えています。
言いかえると大自然に対する愛の形を教えているような
気がするのです。
そして山神がさびしがり屋に見えるのも
人間と一生懸命に共存しようとしている姿が見えます。
大自然は人間をいつでもあたたかく迎え
その恵みを与えてくれています。
時として人間はそれを一方的に忘れてしまいます。
僕は思うんだ・・・
山にこんなにはっきりと意志と意識があるのなら
ましてや地球そのものに意志と意識が
無いわけがないと・・
地球と大自然は人間のトモダチ
だから
山にありがとう・・・
大自然にありがとう・・・
そして
地球にありがとう・・・
(おいらの友達の女神様はすんごい美人さんなんだよ・・・って、おいそれホントか・・・紹介してよ)