山に住む不思議ないきもの 4 山のイヌはトモダチ

みんな元気ですかドキドキ

ヤマイヌシリーズ最終回だよ・・・グッド!

引き続き数年前の2ちゃんねるより・・・

その1.

(オオカミ?)

俺の爺ちゃんの話。

爺ちゃんが子供の時、まだ戦前の話で爺ちゃんはその当時長野県の

田舎に住んでいた。 ある秋の頃、山に一人でキノコを採りにいった。

つい夢中になってかなり山奥まで入ってしまって何とか引き返そうと思った。

その時なんとなく視線を感じて辺りを見回したら10m位離れたところに

“オオカミ”がいたらしい。 当時爺ちゃんの家では10匹以上の犬を

飼っていたので犬の特徴は大体分かっている。

それはあきらかに犬ではない。

早く下山しないと陽が落ちるので歩き出すと

そのオオカミらしい動物も一定の距離を取ってついてくる。

当時10歳の爺ちゃんだったけど不思議と恐怖心は無く

逆に一緒に居てくれることが心強かったらしい。

そして「道に迷ったみたいなんだけどどうしたら帰れる?」と

話しかけたらオオカミが先に進んで歩き始めた。

30分位付いていったら、村が見える丘の上に着いて

そのまま無事に帰れたらしい。

どう考えても最後の日本オオカミが確認されてから大分年月が

経っている時の話なのでオオカミとは違うとおもう。

だけどじいちゃんはあれは間違いなくオオカミだったって

いまだに信じてる様子。

その2.

(ジロと見えない魔物)

だいぶ前になるが飼い犬と山道に散歩にでかけた。

いつもの散歩コースの林道だった。奥まったほうに行こうとした。

山の道に入ろうとしたら、犬がピタッと止まった。

歩いている姿勢のまま剥製みたいに固まってしまった。

何やってんだコイツ・・・と思いつつ、引っ張って先に

行こうとするが頑として動かない。

おかしい、何かあったのか?とか考えてたら

いきなり後ろを振り向いて唸り出した。

自分も周りを見回しながら熊でも出たかと思い恐くなって

犬の硬直が解けたのを確認してダッシュで引き返した。

「じーちゃん!ばーちゃん!  く、熊が出たかもっ!

ジロ(犬の名前)が教えてくれたんだよ!」

家につくなり犬と一緒に居間に飛び込んで事の顛末を

祖父母に話した。

そしたら祖父がいった。

「ばかたれ。 ジロが熊なんかに怯えるか。 むしろ飛び掛かってくわい。

でもいまの話がホントなら、ジロに感謝せい。

熊なんかよりよっぽど怖いわ。マシラ様かもしれない。

姿見なくて良かったな。」

今思うとマシラって猿の呼び名だけど山の魔物かなんかだったんだろうか。

もし姿を見てたらどうなってたんだろう・・・。

+++

山にはたくさんの異次元の扉があります。

たくさんの危険が待ち構えています。

だからこそ昔の人はヤマに対して畏敬の念をおぼえ節度と距離を

持って山やそこに住む物に対し邪魔にならないように気を配りました。

時には祀る事により怒りを静めたり受けた恩に感謝の意を

あらわす事を忘れませんでした。

今でも山の入り口にはちょっとした祠があります。

その山にはいるときにはお神酒や食べ物やお花を捧げます。

そんな祠をもし見つけたら

その山には必ず何かが・・・いるんです。

そんな山道で出会う動物も鳥も昆虫も

山の神の使いなんです。

あー、そうそう・・・

一つ忘れてました。

そんな森に生きている大きな樹木は

たいてい人間と話しが出来ることを。

最後になりましたが・・・くれぐれも

夕暮れ時のトワイライトゾーンにはいりこまないようにね・・・

イッピーの独り言

(君も山で一度はあぶない目にあったことあるよね・・・そん時助けてくれた山のお使いが今も君の左肩に・・・って、おいおどかすなよ汗

ペタしてね

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