みんな元気ですか
龍の復権は一休みして季節のお話し・・・
昔むかしある山里に鷹匠の兄弟が住んでいました。
鷹匠とは鷹を使って山で狩りをして暮らす人々の事です。
その兄弟の鷹はどんな怪我をしてもすぐに治ってしまうので
みんなが不思議に思っていました。
弟はある日可愛い娘に出会い一目で恋に落ちてしまいます。
その娘とたちまち仲良くなってしまいますが、
実はその娘は隣村のライバルの鷹匠の娘でした。
ある日娘は弟に鷹の怪我が治ってしまう秘密を聞き出します。
オトギリソウがその秘密でした。
兄はそのことを怒り弟を切り殺してしまいました。
日本版「ロミオとジュリエット」みたいです。
弟の亡骸の後にはきれいな黄色い花がたくさん咲くようになりました。
しかしその花には弟の血のような赤いまだらがついていたのです。
(赤い斑点のある弟切草)
これが弟切草の名前にまつわる平安時代の悲しいお話しです。
このお話しが背景になっているからでしょうか
弟切草の花言葉はあまり心地の良いものではありません。
恨みとか復讐だそうです。
ちょっとこわいです~。
しかし弟切草は日本では古来から傷薬や筋肉疲労の薬として
広く民間療法で使われて来ました。
西洋オトギリソウはヨーロッパでは聖ヨハネの日(6月24日)
あるいは夏至の日に一番元気がよいとされています。
聖ヨハネにちなんでセントジョーンズワートという名前があります。
聖ヨハネはクリスマスの半年前が誕生日とされています。
そこでこの日は「夏のクリスマス」とも呼ばれているそうです。
夏が短いヨーロッパでは昼間が長いこの日が休日の所もあります。
聖ヨハネの日の前夜には魔女や精霊が出て来るという
伝説があります・・・きょうか明日ですよ・・・!(^^)!
それが題材になったのがシェイクスピアの「真夏の夜の夢」
という戯曲です。
どんな魔女が出て来るんでしょうね・・・。
ちなみに弟切草を使った簡単な筋肉疲労や筋肉痛のための
オイルの作り方を以前イッピーままのブログでご紹介しています。
ご興味のある方は・・・→こちら
みてくださいね
(魔女ってこんな顔かなぁ~・・・って・・・ぷぷぷ・・・ニャーモスだ)