契約のひつぎ 44 豊かさとは

みんな元気ですかドキドキ

前回の続き・・・グッド!

日本の黎明期にさっそうとあらわれ龍神となり大空をかけめぐった

大王スサノオと大王ニギハヤヒ。

彼らの国造りは祖神モーゼが目指し果たせなかった約束の「カナンの地」

を「カンナガラの地」で実現する事でした。

それは文字通り大自然を敬い、大自然と共に生き、全ての命と共に

生かされる国家の実現でした。彼らのよりどころは現在の神道の原点

である所の大自然=神でした。これは現代で言う自然を大切にするという

感覚とはかなり違います。文字通り大自然と本当に会話をしていました。

山や海や川やあらゆる大自然の存在の声を聞く事が出来たのです。

ここに「まつりごと」の原点があります。国を治める仕事である政治は

大自然の声を聞く「まつりごと」だったのです。国家を治める者全て特別な

霊能力を持つことが必要でした。地球の深い所の声を聞く事が必要だった

からです。しかし大自然を全て中心に置いたわけではありません。

大自然が中心でもなく人間が中心でもない両者が共に繁栄を目指す社会

を実現しようとしたのです。

この政策は素晴らしい結果をもたらしました。

当時の人々の生活は質素でした。多くを望んではいませんでした。

スサノオ・ニギハヤヒの統治が及ぶ国の中では計画的な灌漑治水に裏打ち

された農耕の技術がもたらされ人々は食料の心配が無くなったのです。

一番大切な命をつなぐための心配が劇的に改善されました。

これは持続可能な生活水準の向上でした。同時にニギハヤヒは交易の

為の水路の整備も行いました。国内諸国や外国との貿易も始まります。

市が立ちます。富を求めて人が集まります。

しかしそこが問題でした・・・。

時はくだり人々はスサノオ・ニギハヤヒが築いた豊かさの上に自分を忘れて

しまいます。元来た道の記憶は次第に薄らいで行きました。

豊かになると富の蓄積が始まります。いわゆる貧富の差が出来ます。

食料は自動的に再生産される(と思いこむ)ようになったのです。

人々にとって大切なのは国土の整備ではなく・・・大自然の声に耳を

傾けることではなく・・・富の蓄積です。

そのために一番合理的な手段が権力の奪取になって行きます。

これが政治体制に大きな変化をもたらしてしまいました。

同時に大自然の声を聞く事もなくなります。

霊能力も大自然に対してではなく・・・

人に対して向けられるようになって行きます。

目的が当初とは違って行きます。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(一点をみつめ・・・遠い過去を振り返るボク目・・・あはビックリマーク

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