みんな元気ですか
きのうの続き・・・
いにしえの日本人は心の機微についてだけ鋭い感覚を
持っていたわけではありません。
科学・物理学・数学に関しても独特の感性を持っていました。
現代のヨーロッパで建築学や科学全般が発達したのは中世の
ルネッサンス以降にスペインのアンダルシア・アルハンブラから
伝えられたアラビア数字のおかげだと言われています。
ちなみに・・・アンダルシアはドラマ「外交官黒田康作」の最新作
(タイトル「アンダルシア」)で織田裕二が黒木メイサと共演した舞台
にもなっていました・・・。
アラビア数字は現代で私たちが使ういわゆる1,2,3・・・の文字です。
アルハンブラには壮大なアラビア・イスラム文化が花開いていました。
ジブラルタル海峡を渡ってきたイスラム文明の最先端の都でした。
8世紀から13世紀頃の事です。それまでヨーロッパではギリシャ数字が
主流でした。「I」や「V」や「X」といったアルファベットの文字を
並べたあの古い時計の文字盤に見られる数字です。しかしこの
ギリシャ数字では、例えば建物の設計などには限界がありました。
なぜなら・・・
ギリシャ数字は桁数が大きくなると膨大な文字が必要になるんです。
億の位を表すためにはそれこそ数字を書くだけで紙一枚では足りません。
これでは学者同士のスムースな議論も成り立ちません。
大きな建造物の設計図を描くのにも不便です。
ヨーロッパで中世ルネッサンスのミケランジェロやダヴィンチが現れたのは
皮肉にもイスラム文明に依るところが大きかったのです。
余談ですがここには歴史の裏の裏とも言うべき皮肉がもう一つ隠されて
います。それは・・・
イスラム文明は遠いギリシャ文明の時代に栄えた科学技術をもとに発達
してきたのです。イスラム文明はほとんどのギリシャの文献をアラビア語に
翻訳していたと言われているんです。スペインのアルハンブラ宮殿には
膨大な数の翻訳本が蔵書としておさめられていました。中世の当時その
蔵書の数は10万冊を超えていたと言われています。その時代に
ヨーロッパで最大の蔵書を誇った英王室の図書館でさえやっと1万冊
しかなかったのです。
話を戻します・・・
このアラビア数字でさえもより大きなものを扱う時に桁数が大きくなるという
不便がありました。
しかしこのアラビア数字を超える利便性を備えた数字を駆使していた
民族が古代の世界にただ一つだけありました。
それが古代の日本人なんです。
宇宙の構造を知るのにも十分な桁数を超えた数字を持っていました・・・。
続きはまたね・・・
(神秘なるもの・・・それは数字なのだヨーダ・・・)