外国で暮らすと言う事 3 「一を聞いて十を知る」は日本だけ?

みんな元気ですかドキドキ

前回の続き・・・グッド!

「一を聞いて十を知る」という言葉があります。

(以前にも取り上げたテーマですが・・・)

理解力に優れ判断力がシャープであることを意味します。

しかしこれは外国では言葉の構成上なかなか成立しえない事

ではないかと感じることがあります。英語やフランス語で話を

している時、簡単な日常会話なら言葉が短いのでお互いにすぐに

何を言いたいのか全部を聞かないでも判断がつく場合が多いとは

思います。ましてや恋人同士や夫婦であれば会話を必要としなくても

相手が何を望んでいるのか分かる事もあります。

イッピーパパは毎日イッピーママの言う事を一を聞いて

十を知ります。例えば朝食のテーブルでママがこっちを見ただけで

近くのお塩を手渡すことが出来ます・・・(あは!)

時々はずすこともあります・・・(あはは!)

しかし仕事場で事業運営に関する事や政治に関するようなシリアスな

事を話している時には、言葉を正確に使い自分の意見を説明しようと

慎重に文章を構成します。そのため最後の語尾を聞くまでは賛成なのか

反対なのか判断がつかないような事がよくあるからです。

一緒に仕事をした外国人の中でも頭が切れてシャープだと思える人ほど

自分の意見や結論は最後まで聞いた後で判断しているように思います。

なぜ外国人の優秀な人材は人の話をよく聞くのか、

理由に納得した事がありました。彼らはその訓練をしていたのです。

優秀な人材はとにかく大学院の経営修士課程・・・いわゆるMBAを

卒業しています。ハーバードだとかコロンビア大学の大学院などです。

以前ハーバード・ビジネススクールの授業を模したマネージメント

トレーニングを受けた事があります。その時に秘密の一端を垣間見た

気がしました。そこでは一つの授業に一つのビジネス上の問題がテーマ

として出題されます。ほとんどが難解な問題です。例えば上手く行っている

会社を売却すべきか、ある地区で売り上げが低迷している時にどうすべき

かと言ったような「実際に起きた事」がテーマになります。

「イエスかノーか」で答えが出るいわゆるクローズド・クエスチョンではなく

何らかの結論に到達するために段階を経た理論構成が必要な

オープン・クエスチョンばかりです。

このような問題には常に正解はありません。ある意味未来予想ですので、

ただ一つの答えではなくいくつもの答えが出て来ます。

そこでは自分の答えに到達するための理論構成が大切になります。

自分の理論が正当であることを証明するために様々な資料で裏付けをとり

データを集めます。その資料集めや理論構成を考えるために徹夜の

連続です。短い仮眠をとりまた授業に参加します。そして授業の最後に

なると生徒がみんなで活発な議論をします。その時に生徒の中で役割が

自然発生的に決まります。口火を切って自分の結論を真っ先に主張する

生徒が必ずいます。相手の上げ足をとり、相手の理論構成の矛盾を突き

そこを崩す事に夢中になる生徒。ここでは発言をしないと減点になるので

みんな必死に意見を主張します。

しかしクラスの主導権を握るのは途中ではあまり自分の意見を言わない

生徒なんです。クラスの意見が大勢に傾きかけた時に最後の方に意見を

述べる生徒なのです。自分より先に述べられた意見についてするどく

分析をします。議論の時間配分にも気を配ります。

最後にはそんな生徒の意見が通ってしまうのです。

もちろん彼の成績はいつも上位です。

このような生徒の特長は人の意見をとにかくよく聞きます。

つまり「一を聞いて十を知る」事を敢えてしません。

それに相手が何を言っているのかの想定もしっかり出来ています。

指導教授は最後に「実際に起きたケース」を説明して終わります。

もちろん生徒の理論構成の分析もします。現実に起きることに

対応できるように出来るだけの訓練をすることが目的です。

その準備をするために問題点の指摘もあります。

しかし実際に起きたケースに近い意見が成績が良いわけでは

ありません。

では成績は何によって判断するのでしょうか・・・

とても合理的でみんなが納得する方法があるんです・・・

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(議論の前に慎重に理論構成を練る僕・・・みてみて・・・僕の真剣な目つき目

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