みんな元気ですか
前回のつづき・・・
この都市の建造物は植物の助けを借りて最大のエコロジーの
効率を上げられるようになっていました。自然エネルギーの
再利用は細かく計画され熱効率等には無駄がないんです。
イチョウの木が見せてくれる景観は海と陸と森と都市が
素晴らしい調和を見せていました。
都市自体が一つの意図もった自然の中のアートでした。
テーマは「調和」です・・・。
ボクは未来の自動車を探してみました。
地上を走っている車はほとんど見られません。
しかし時々丸い半球のような形をしている車を見かけました。
車というよりは小型の飛行艇のような感じです。
それが時々空中を飛ぶような感じで走っています。
そんなにスピードは出ていません。
すごく優しい走り方をしています。
多分最大の安全と環境に配慮しているんだと思いました。
イチョウの木が次々にビジョンをボクの頭に送り込んで来ます。
最初はそのスピードに違和感がありましたが慣れると全く問題は
なくなります。実はこのビジョン電送方式はかなり感動でした。
複数の事を同時に理解出来るんです。例えば目の前の景色の
歴史や誰がその都市を設計したのか等の疑問が浮かぶと
答えが同時にやって来るんです。
この都市はスターチルドレンが設計しました。子供たちの
アイディアが活かされました。この頃は才能があれば子供の
アイディアでも検討され内容がよければすぐに実行に移されて
ました。だってそれは単純な子供のアイディアではないんです。
人はだれでも過去世を積み重ね、長い長い魂の経験を持つ
存在だと気がついていました。だから子供でもはかり知れない知恵を
持つ者もいたんです。
それに、特にこの都市の設計に関しては他の星の友人たちの助言に
基づいたものだってみんなが知っていたからなんです。
そうなんです・・・
このころはすでに多くの地球外生命体と交流がありました。
人間の脳の可動範囲が拡大することによって人の思考スピードは
どの異星人にも引けを取らなくなっていたのです。
物事の理解力も飛躍的に向上していました。植物と話が出来なかった
時代を振り返るといまこの世界はみんなが覚醒や悟りの世界に
到達したような印象です。
社会に貢献すると言う意味では才能があればだれでもその
アイディアが活かされ子供でも大人と同じ扱いを受ける事も
できるんです。子供だからまだ駄目だとか、経験がないから社会が
受け入れる事が出来ないと言った固定観念から来る制約からは
全く自由になっています。もちろんそのアイディアが将来に
わたって問題がないかどうか、耐久性や環境に与える影響なども
検討されます。
知恵を出し合う方式で・・・。
次回は終章です・・・
(おいらの知恵も採用しなさい・・・ムニャムニャ・・・)