みんな元気ですか
前回のつづき・・・
植物や鉱物や動物と話ができるようになった人間は脳の大部分を
使えるようになっていました。人は文字通り大きく変身しました。
その頃はすべての人間が言葉による会話と並行して絵やイメージを
伝えるビジョン電送方式での会話が出来るようになっていました。
結果として地球外の生命体と会話ができるという事につながって
いきました。異星人の多くはこの方式でコミュニケーションをとって
いたからです。彼らの中には人間のように体を持たない種族も
数多くいたからです。そのことがまた人類に革命的な進化を
もたらしました。交流の結果いろんな宇宙の友人たちから全く
新しい知恵をたくさん吸収出来たのです。
人間はその頃多様な宇宙的な概念を理解するようになっていました。
人の意識はすでに地球を飛び出していたのです。
そして皮肉なことに意識が宇宙に飛び出したからこそ
実感として分かった事がありました。
それは・・・
すべての存在がお互いに連続して繋がっていて一つの
大きな存在・・・いいかえると意識・・・を作っていた言う事でした。
宇宙に存在するすべてが宇宙意識の参加者だったんです。
これが「ただそこに在る」という事の大いなる秘密でした。
バタフライ効果は実は地球上だけの事ではなく、宇宙全体に
その影響を及ぼす真実だったのです・・・。
これも植物と会話が始まってからその意味がより鮮明になった
事ですが、いままで命がないと思われていた石や人が作った物に
すら意識がある事がわかりました。
この共通の理解のもと人間は宇宙から来る友人と初めて
交流を深めるようになりました。
人は植物と会話が出来るようになったその時に
同時に意識の限りない広がりを経験しました。
脳も同時に進化しました。
すべてが一度にやって来たんです。
後で振り返って人類は
自分達さなぎは蝶になったのだと悟ったのです。
地球とともに・・・
イチョウの木が見せてくれるビジョンはもうすぐ終わりに
近づいています。
もう一度下を見ると・・・
海と陸と森と都市が素晴らしい調和の中で
日の光にキラキラと輝いていました。
気がつくとボクは再びイチョウの木をまぶしく見あげていました。
心の中でたくさんの思いを込めて
「ありがとう・・・」と言いながら。
続きはいつかまたね・・・
(これ・・・蝶になる前のちっちゃい頃のボク・・・)