陰陽師の謎 21 (番外編)大酋長シアトルの手紙

みんな元気ですかドキドキ

前回の続き・・・グッド!

昨日は唐突にアメリカ先住民族の大酋長シアトルが

アメリカ大統領にあてた手紙のことを書きました。

参考のためにここにその手紙の内容を掲載します。

酋長は大地は誰のものでもないと言っています。

おそらく日本の先住民も同じ考えをしていたと思うのです。

なぜなら・・・

もともとアメリカ先住民族はアジアから渡って行った民族です。

我々と共通の祖先を持ちます。

それに・・・

アメリカ先住民族は日本語とかなり共通の言葉も持ちます。

例えば・・・

親戚      おじおば

靴        ワラジ

霊を保つ   ホピ(保霊)族・この「霊」は日本語で「ピ」とも読みます。

穴居人     あなさち族(穴幸)・海幸(うみさち=漁猟人)山幸(狩猟民)

ミシガン    シカゴのある州=雁の道、現地の人はミチガンと発音します。

雄渾なる川の流れ   カナダのユーコン川

等々。他にも数えきれないほどたくさんあります・・・。

大酋長シアトルの名前は野球チームのシアトル・マリナーズの

本拠地になったあのシアトルです。少し前まで大打者のイチローが

いたチームです。他にも映画「めぐり会えたら」の舞台にもなりました。

メグ・ライアンとトム・ハンクスの主演でした。

余談ですが同じタイトルのドラマのこの日本バージョンでは

中山美穂と織田裕二の主演でした・・・あは!

大酋長シアトルの手紙

ワシントンの大統領はお前たちの土地を買いたいといってきた。

しかし、空や土地をどうやって売り買いできるというのか?

土地を含めた自然すべてが天の恵みであり、

これを売り買いするというのは奇妙に思える。

もし我々が青く澄んだ空を持たないからといって、

あるいはきらめく水を持たないからといって

そんなものをどうしてお金で買えるのだろうか?

この大地のどの部分も私の同胞にとっては聖なるものだ。

朝露に輝く松葉の一本一本も、美しい砂浜も、

暗い林を漂う霧も、みな私の同胞の思い出とそのプロセスの中で

神聖なものなのだ。

我々は自身の身体に血が流れているのを知っているように、

木々の中に樹液が流れていることを知っている。

我々は大地の一部であり、大地は我々の一部だ。

香り高い花々は我々の姉妹だ。

熊や鹿、偉大な鷲、彼らは我々の兄弟だ。

岩山の頂、草原の露、ポニーの体の温かさ、そして我々ヒト、

みな同じ家族なのだ。

せせらぎや川を流れる輝かしい水はただの水ではなく

我々先祖の血だ。

もし我々があなた方に土地を譲るとしても、

あなた方にはそれがとても神聖なものであることを

覚えていて欲しい。

澄んだ湖面に映るどんなに揺らいだ影でさえ、

私の同胞の出来事や思い出を語っている。

小川のせせらぎは私の父、そのまた父の声なのだ。

川は我々の兄弟だ。

彼らは私の喉の渇きを癒してくれる。

彼らは我々のカヌーを運び、

我々の子供たちに糧を与えてくれる。

だからあなた方には自分の家族と同じように

川を愛して欲しい。

もし我々があなた方に土地を譲るとしても、

空気は我々にとって貴重なものであることを忘れないで欲しい。

気はそれが支えるあらゆる生命とそのスピリット(精霊)を

共有していることを覚えていて欲しい。

我々の祖父にその最初の息を与えた風は、

彼の最後の息をも受け入れる。

風はまた我々の子供たちに生命の息吹(霊)を与える。

だから我々があなた方に土地を譲るとしたら

あなた方はそれを特別な場所、神聖な場所に

しなければならない。人がそこに行って、

草原の花々のかぐわしい香りに満ちた風を

楽しめるような場所に。

我々インディアンが自分の子供たちに教えてきたように、

あなた方、白人も自分の子供たちに教えてほしい。

大地は母であると。

大地に降りかかるものは、大地の息子にも降りかかるのだと。

地面に唾するものは己に唾しているのだと。

大地は人間のものではない、

人間は大地の一部にすぎないのだと。

母なる大地は誰のものでもないのだから。

あらゆる物事は、我々みんなを結び付けている血と

同じように繋がりあっている。

人間は生命を自分で織ったわけではではない。

人間はその織物の中のたった一本のより糸にすぎないのだ。

人間は織物に対して何をしようと、

それは自分自身に対してすることになる。

確かなことがある。

我々の神は、またあなた方の神でもある。

あなた方の神は我々をお嫌いのようだが・・・

大地は神にとって大切なものであり、大地を傷つけることは

その創り主に対して侮辱を与えることになるのだ。

あなた方の目的は依然として我々にとって不可解なままだ。

バッファローが全部殺されてしまったらどうなる?

野生の馬をみな飼い慣らしてしまったらどうなる?

められた森の奥まで大勢の人間の匂いでいっぱいになり、

緑豊かな丘の景色がおしゃべりのための電線で

乱されてしまったらどうなってしまうのか?

美しい森はどうなってしまうのか?

それでもあなた方は母なる大地に線を引き

自分の母親を切り刻んで売り買いしようというのか?

足の速いポニーに別れを告げ、

命の終わりであり生命の始まりである狩りに

別れを告げるとはどういうことか?

そして最後のひとりとなったインディアンが

大平原を渡る雲の影だけを最後の思い出として

未開の原野と一緒にこの世から消え去ったとき

これらの海岸や森林はまだここにあるのだろうか?

私の同胞のスピリットが少しでもここに残っているのだろうか?

我々はこの大地を愛している。

生まれたばかりの赤ん坊が母親の胸の鼓動を愛するように。

何度も言うようだが、

我々が土地の一部であるようにあなた方も土地の一部なのだ。

大地は我々にとって「いのち」そのものなのだ。

大切な土地をあなた方に譲るのはよいが、

その場合、あなた方も

どうか私たちインディアンと同じくらい

この土地を愛し、いつくしんでほしい。

我々はみな兄弟なのだから。

イッピーの独り言

(ワシントン州・・・州都はシアトル・・・グッド!

ペタしてね