みんな元気ですか
世界一背の高い樹木のお話・・・
アメリカで60年代に流行ったフォークソングに
”This Land Is Your Land"という歌がありました。
その中の歌詞に・・・
”この国はわたし達の土地
カリフォルニアからニューヨークまで
レッドウッドの森からメキシコ湾流まで・・・”
と言うのがあります。
そのレッドウッドと言うのは下の写真の
「セコイア」の樹木の事です。
この森では平均でも樹の高さが60メートルを超えるそうです。
その中でも世界最高の樹高と言われるのがこの樹です。
「ハイぺリオン」という名前がついているそうです。
樹高115.5メーターあります。
(クリック拡大)
(巨大なハイぺリオン)
(草原にそびえるセコイア)
カリフォルニアは山火事が多いんです。
たびたび襲って来る猛火にも耐えて
この樹木は生き延びて来ました。
このために樹皮が厚さ30センチもあるそうです。
しかし大自然はすべての樹木を焼き尽くすことはしません。
まるで何か見えない力によってバランスがはかられて
いるように思えます。
この「ハイぺイオン」が生きている森はサンフランシスコ近くの
国立公園レッドウッドの森にあります。
毎年山火事がおきます。夏の乾季には湿度が極端に下がります。
日本では想像もできませんが湿度が一桁台も珍しくないんです。
パークレンジャーの山火事対策は・・・何もしないことなんです。
近くの民家の住民に避難勧告をするだけです。
山火事を消そうとはしません。
人間は山火事を消すと大自然の生態系が崩れることを
半世紀前に学びました。
大自然は数億年かけて彼らの知恵と秩序を造り上げてきました。
森林の大山火事の後もほんの短期間で緑が復活します。
逃げ伸びた動物も火事の後戻ってきます。
120度の熱を浴びて初めて開く松ぼっくりがあるんです。
アメリカ松は逆に山火事以外には子孫を残せないのです。
セコイアは大自然の叡智の象徴かもしれません・・・
(セコイアの森に夢の中で出かけて見るさ~・・・)