渡り鳥の雁のこと・・・
アメリカインディアンの祖先は昔アリューシャン列島を移動して
アメリカ大陸に渡った古代日本人だった可能性が強いことは
DNAの解析で分かっています。
他に、両者に共通する言葉からもその事をうかがい知ることが
出来ます。一例ですが・・・
カナダの大河→ユーコン川(雄渾なる川の流れ=滔々と流れる様)
靴を「ワラジ」、親戚を「おじおば」と言う部族がいます。
スピリチュアルな事で知られているホピ族は保霊(「ほぴ」)族。
先日の「古代日本の数の数え方」でも書きましたが
「は」行は「ぱ」行で発音されぱぴぷぺぽになります。
したがって「霊」(ひ)は古代日本語では(ぴ)と読みます。
ホピ族は保霊族なんです。この「は」行が「ぱ」行になることは
アイヌ語とも共通します。ひめたまさんに教えてもらいました。
札幌は「さつほろ」ではなく「さっぽろ」なんです・・・。
ひめたまさんの笑えるとっても楽しいブログは→こちら
崖の横穴に住んでいたアナサチ族は「穴幸」から
来ています。これは海の民を「海幸」、山の民を「山幸」と
言う事からも分かります。
アメリカのシカゴがあるミシガン州の名前は日本語である
渡り鳥の「雁」をその由来としています。
ミシガンとは道雁・・・つまり雁の通り道という意味です。
ちなみに学生時代にシカゴに数週間滞在して分かったのですが、
シカゴの老人たちはミシガンの事を「みちがん」と発音します。
これはもともと北米先住民族が付けた名前です。
大自然と一体であった古代日本人の心は間違いなく
アメリカインディアンに受け継がれていたのです。
なぜなら・・・
言葉は心だから。
その「雁」のお話です・・・
雁は「かも」と言う名前の方が一般的かもしれません。
あのかるがものかもです。ほかに日本語では「かり」とも言います。
英語では単数は「グース」複数は「ギース」です。
マザー・グースの童話でも知られていてポピュラーな渡り鳥です。
その「雁」は長い「渡り」で旅する時には規則正しく編隊を組んで群れで
飛ぶことが知られています。この編隊飛行には知られざる理由が
あります。ある調査によりますと、単独で飛ぶより群れで編隊を組んで
飛ぶ方が71%も飛行距離を伸ばす事が出来るんです。
長距離の移動には「く」の字の編隊を組みますがそのくの字の
頂点にあたるところを飛ぶ鳥がボスです。
しかし長距離を飛ぶ間に風の抵抗で疲れてきます。
するとそのボスは一番最後尾に移動して他の鳥にボスの座を譲ります。
チームで走る自転車競技にそのようなフォーメーションをとる
競技がありましたがそれと似ています。先頭で受ける風の抵抗は
想像以上に大きいようです。
ここからが本題です・・・
最近の調査で分かった事があります。
その雁がもし何らかの理由で途中で傷付いたとします。
当然旅の途中で仲間より離れて脱落することになります。
すると仲間の2羽が群れから離れて、必ず寄り添ってその傷付いた
一羽のために面倒を見るのだそうです。
そして仲間が怪我から回復するまで餌を与えたりして寄り添います。
3羽で一緒に生活をします。そして元気になるのを待ちます。
回復してまた飛べるようになったら、今度はその3羽で編隊を組み飛びます。
そして仲間の群れに合流するのです。
3羽と言うのは編隊を組んで飛ぶための
必要最小限の単位なんです。
脱落した仲間を助けるためにはどうしてももうあと2羽が
群れから離れる必要があるんです。
雁がそれを知っていると言う事は
どこから来るんでしょうか。
その2羽は誰がどうやって傷付いた仲間と残る事を
決めるんでしょうか。
さらに・・・
もし傷付いた仲間が回復できない時には
その2羽も群れに合流できなくなるのです。
なぜなら
2羽では編隊を組めなくなるからです。
雁のこの行動は単なる本能なのでしょうか。
どうもそれだけではないような気がするのです・・・。
(雁の編隊飛行/クリック拡大)