意識の不思議な世界 9 レムリアの夢

みんな元気ですかラブラブ

意識のコミュニケーションンを少し離れて・・・グッド!

以前書いたお話です。

大自然と調和するということについて。

イッピーのボクは夢の中でファルコンになって

陽の光があたたかいセドナまでやって来ました。

そしてまどろみの中で知らない世界に

迷い込んでしまいます・・・

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セドナの昼下がりはとても静か。

あたりに聞こえるのはかすかな風にそよぐ林の音と小鳥のさえずり。

それに自分の呼吸だけ。

僕は目を閉じる。すると一瞬自分がどこにいるのかと言う感覚が飛んだ。

次に僕は全く違う景色の中にいた。

これが何か理由があって見ている景色だと言う事が僕には分かっていた。

と言うのもそんな事が起きるのは初めてじゃなかったから。

目の前には緑豊かな景色が広がっている。

遠くには雪をいただく高い山がはっきりと見える。

すぐそばには多分その山から続く小川が流れている。

日の光がとても暖かく感じる。

僕は小高い岩の上にいる。周りは森の中。

柱だけで壁のない寺院のような建物が離れた場所にいくつか見える。

ふと人の声が聞こえたような気がした。

僕はなぜだかそこにいることを知られたくなかった。

その場所の空気はあまりにも精妙で僕はその雰囲気を

壊したくなかったから。

僕は岩陰に身をひそめる。

そこに3人の女の人がやって来た。

冠頭衣のような縫い目のない白いローブをまとっている。

ウエストは優雅で流れるような白いリボンが結ばれている。

手にはみんなが木の弦で編んだようなカゴを持っている。

遠くに見えている寺院の女性だと思った。

その人たちは3人とも地球のどこでも見たことがないような

綺麗な姿と気高い気品のある顔立ちをしていた。

東洋人とも西洋人ともどちらともつかないような表情をしている。

話をしている声はまるで歌を歌っているように聞こえる。

僕は今見ているこの景色が遠い過去なのか、

それとも未来の景色なのか分からなかった。

でも分かったのはその人たちが周りの自然とすごく調和していると言う事。

なぜならその人たちは、自分たちが歩く細い道の両側に咲く綺麗な花や

種類は分からないけれど広葉樹の木々に、とても熱心に話しかけていた。

どうやら挨拶を交わしながらしばらく会わなかった間にその花や森の木々に

どんなことがあったのか話を聞いてやっているようだった。

綺麗な花たちはすごくおしゃべり。際限なく自分の言葉で話をしたがる。

でも後ろの木々がそれをたしなめながら時には足りない言葉を補ない

ながら説明をしてあげている。女性たちは微笑みながら聞いている。

木々にとまっている小鳥たちもその話の中にはいろうと待ち構えている。

みんなが自分たちの話を聞いて欲しくてうずうずしているのが分かる。

小鳥たちが彼女たちの気を引こうとして、まわりに落ちている食べごろの

木の実を足で器用につかんで女性たちのかごにせっせと運んでいる。

僕はその人たちが一瞬精霊かと思ったけど、そうではない。

彼女たちは・・・人間だった。それほど彼女たちには

ネガティブな波動をどこにも感じることが出来なかった。

一瞬だが僕の頭をよぎったのは、彼女たちがネガティブを全く未経験なのか

それともすべての経験を経た後の姿なのかはどちらとも分からなかった。

ただ僕には何となく分かっていた。

それはいずれ・・・この場所の大自然の姿で伺い知れるだろうと言う事が。

人は常に大自然と共にある

人は常に大自然の一部

人はいつも大自然に文字通り・・・生かされているから。

食物の恵みは常に大自然と共にある

優しさのみなもとの豊かな感受性も

何よりも・・・魂のよりどころさえも大自然と共にある。

人の・・・命と心と魂のすべてが大自然と共にあるから。

女性たちが目の前の小川のほとりに石をよけながら降りて行った。

小川と呼ぶには比較的広い川。

川幅が人間二人の身長位ある。流れはゆるやか。

水面が太陽を反射してキラキラ輝いている

彼女たちは小川のほとりに着くと、手にしていたカゴを傍の

平たい岩の上ににおいた。

そして3人がそれぞれ同じ方向を向いてお祈りを始めた。

最初に山の方向。次に川に向かって。足元の大地。

そして内なる自分に向かって。再び空に・・・

彼女たちはそれぞれが同じ方向に独特の指の動きをしている。

次に彼女たちの一人がカゴを手にして中の小鳥たちが拾ってくれた

木の実を仲間の女性のカゴに移した。

彼女はそのカゴを手にして川のほとりに近づいた。

そしてそのカゴを静かに川面に差し出す。

彼女たちの動きは、歩く姿から祈りから、一つ一つの動作のすべてが

流れるようで本当にきれいだった。まるでフラの踊りを見ているよう。

僕は知っている・・・

彼女たちはダンスを踊っているわけではない。

でもそうとしか見えないほど、動きが流れるように流麗で

一つとして無駄がない。すべてが無言の中で進む。

でもそこには、なぜだか地よい音楽が聞こえているような気がした。

完璧に自分が何をしているのかを知っている人の動作。

それは周りの空気さえもその動きが調律しているようだった。

僕は気付いた・・・

これはフラダンスの原型だって事に・・・

その祈りの指と手の動きがフラの動きなんだ。

彼女たちの動きが周りの凛とした空気と同化したその時に

何とも言えない・・・心地よい香りが辺りに漂い始めた。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(あれはレムリアの夢・・・だった目

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