みんな元気ですか
物に命を見るというおはなし・・・
目に見えない物がある。
物を作るために働いた人の仕事に対する情熱や愛。
それは目に見えないけれど心の耳を澄ませば
聞こえるかもしれない。
むかし・・・円空上人というお坊さんがいた。
円空さんは生涯で一万体以上の仏像を彫った。
それも斧一本で。
だから円空さんの仏像は一刀彫(いっとうぼり)と言われる。
彼は仏像を彫るための木を前にしてその木とじっと語り合う
すると木の中にいのちの姿が見えると円空さんは言う。
彼はそれを彫り出した。
彼の心の目に見えた命をくり抜いただけと円空上人は言っていた。
どのお仏像も豊かな表情のお顔をしている。
巨匠と言われるある彫刻家も言っていた。
石には命がある。心がある。その姿が見える時がある。
私の仕事はその姿を石から出してあげること。
少しまえのアメリカでのお話し・・・
まだスターチルドレンやクリスタルチルドレンという言葉が
一般的では無かった頃、ある少年が心の目に見えることを
正直に大人に話した。
すると彼はおかしなことを言うと思われて
心の病院に隔離された。
長い間少年はそこで暮らした。
ある時精神科の女医さんが彼を訪ねた。
彼女は少年がクリスタルチャイルドだって一目見て分かった。
少年は言葉使いや物腰がとても優しかった
ドアの開け閉めもまるでドアに恋しているような感じで触れる。
物をテーブルに置く時も本当に大事そうに優しく置く。
彼女が少年の事を理解してくれると分かると
少年は彼の心に見えるものを話した。
「天使の彫刻にもテーブルにも命があるんだ。
ボクにとっては両方とも同じさ・・・」
その女医さんは分かった。
この少年には物を作った人の作品や仕事に対する
情熱や愛情が見えているんだって・・・
目に見えない物は
いつまでも待っている
いつか見てくれる人が
そばに来てくれることを
「僕はここにいるよ」・・・って言いながら
道具にも心があると思った人はどうぞポチを!
(ボクには見える・・・ここの下に地底世界が・・・って、マジか)