みんな元気ですか
友達の話し・・・
その友人が小さい頃のおはなしです。
小学校が丘の上に在りました。
だから学校から帰る時いつもの坂道を下っていました。
その坂道は少し長いだらだら坂。
その日は何か変でした。
その坂道の一点をなにげなく見ていたら
急に坂道の向こうが登りになって
その登り口からずっと赤い鳥居が並んで
トンネルのように見えたんです。
その鳥居のトンネルの上り坂はまっすぐ続いていて
とても遠くまで見えました。
いつも通っている道で見たことがないものでした。
今までに見たことのない光景にびっくりしたけど
なんだか暖かい感じがしたそうです。
その鳥居のトンネルに入って見ようとかけだしたその時に
そのトンネルは消えて
いつものだらだら坂に戻ってしまいました。
彼はいつも僕に言っていました。
あれは絶対に見間違いじゃない。
それに小さい頃に見た赤い鳥居の連なるトンネルを
そのあとも同じ場所で何回か見たそうです。
その時の空はいつもこんなでした・・・
でも大きくなるとそのことをいつか忘れてしまいました。
やがて彼に恋人ができ
二人は結ばれて
子供が生まれました。
その頃彼はある夢を見ました。
ずっと忘れていたあの鳥居のトンネルが出て来たんです。
そのトンネルのなかから神様が出てきて
彼に「いつでもお前を見守っているからね」・・・って言いました。
あまり夢を記憶することのない彼はその夢だけは
鮮明に覚えていました。
そしてこう思いました。
ここまでにいくつもの苦労や辛いことががあった
しかしそれもなんとか乗りきって来れた。
これまで順調に人生を歩んでこれたのは
あの神様のおかげかもしれない・・・。
やがて彼の子供が小学生になりました。
その子がある時父親に言いました。
「僕が歩いていると時々神社が見えるんだ。
その神社は僕が近づこうとすると消えるんだよ」・・・って
彼はこう応えたそうです。
「その時はこう言うんだよ
いつも見守っていてくれてありがとう」・・・って
彼は神様に感謝しました。
そして祈りを捧げました。
子供を見守っていただいて本当にありがとうございます・・・と
神様が大きくうなづいたような気がしたそうです。
その話をきいて僕は思いました・・・
神様も天使の階段を使うのかもしれない・・・(そこ?・・・あはは!)
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(君もないかい・・・見慣れた場所が急に違って見える事)