みんな元気ですか
父親と息子の深い愛情・・・
エリック・クラプトンはそのハスキーな歌声と
彼が演奏する、独特の泣いているようなギターの音色で
沢山の人に感動を与えています。
そのエリックがまだ小さかった最愛の息子を失った時に
作った歌がこれ・・・
天国に会いに行ったら君はボクの事が分かるだろうか・・・
という歌いだしで始まるこの曲は多くの人に
感動を与えました。
聞いてください。
Tears In Heaven
この曲を聞くと父と息子つながりで
こんなお話をおもいだします・・・
（サーカス）ダン・クラーク
サーカスの入場券を買うために父と私は長い列に並んで
順番を待っていました。
ようやく、私たちの前にいるのはあとひと家族だけになりました。
私はその家族に強く心を引かれました。
とても印象的だったのです。
その家族には子供が８人もいて一番年上の子供でもまだ
12才くらいにしか見えません。
あまり裕福そうではなく、着ている服も上等とは言えませんが
きれいに洗たくされています。
そして行儀よく手をつないで両親の後ろにきちんと2列に
並んでいました。
期待に胸をはずませた子供たちは、ピエロの事、象の事、
そして今から見る色々な演技の事を嬉しそうに話していました。
どうやらサーカスを見るのはこれが初めてのようです。
子供たちにとって今日のサーカスは生涯残る素晴らしい
思い出となるでしょう。
子供たちの前には両親がとても誇らしげに立っていました。
夫の手をしっかりと握った妻は「あなたは私の騎士（ナイト）よ」
と言いたげに見あげています。
夫も暖かい微笑みをうかべて「ああ、もちろんさ」と
言わんばかりに妻を見つめ返していました。
売り場の女性が入場券の枚数を尋ねました。
父親は胸をはってこたえます。
「子供8枚と大人2枚ください。これで家族にサーカスを見せて
やれますよ。」
入場券の金額が告げられました。
すると妻は夫から手を離し、黙ってうつむいてしまいました。
夫の唇も震えています。
売り場の窓口に身を乗り出し、もう一度聞き返しました。
「いくらですって？」
売り場の女性はもう一度答ました。
その父親にはそれだけのお金がなかったのです。
サーカスを見るにはお金が足りないと言う事を後ろにいる
８人の子供たちにどうやって告げようと言うのでしょう。
ことの成行きを見ていたわたしの父はズボンのポケットに
手を入れました。
そして２０ドル札を取り出しなにげなく落としました。
父は身をかがめてそのお札を拾い上げ、その男の肩を
軽くたたきました。
「失礼ですがこれがポケットから落ちましたよ。」
その男は、父が何をしようとしているのか、すぐに察しました。
彼は人からほどこしを受けるような人ではありませんでした。
でもその時は恥ずかしさと落胆から、途方に暮れていたのでしょう。
その助けを心から感謝して受け取ったのです。
２０ドル札を差し出す父の手を両手でかたく握りしめ、
その目をじっと見ました。
唇はふるえ、ほおには涙が伝わり落ちています。
「ありがとう。ありがとうございます。これで助かります。」
私と父は車に乗るとそのまま家に帰りました。
その晩、わたしたちはサーカスを見ることができませんでした。
でもそれでよかったのです。
ボクは思うんだ・・・
これはその日サーカスを見ることが出来なかった息子への
人生で最高の、父からのプレゼントだと。
なぜならその子はまた違う人にそのプレゼントを分けてあげる
事ができるから。
それに・・・
そのプレゼントはいくら人にあげても
減ることはないどころか
どんどん増えて行くんだよ…
減らないプレゼントが欲しい人はどうぞポチを！
（ボクも減らないプレゼント欲しいです・・・）
