風がそよぐとき 2 風のこどもたち

みんな元気ですかドキドキ

少しふしぎなお話し・・・グッド!

その子は10才の男の子。

新しく出来た女の子の友達がいました。

女の子も10才くらい。

女の子は引っ越してきたばかりで他に友達はいませんでした。

ある日二人で遊んでいると

女の子が「私は風を呼べるんだよ」って言った。

自分の生まれた星座が風と関係があって

風をあやつることができるんだとか言ってた。

男の子がじゃ見せてって言ったら

女の子は後ろ向きになってなにかつぶやき始めた。

手の指を何かよくわからない形に組み合わせて

それを胸のあたりでぐるぐる3回ほどまわした。

後ろ向きだからどんな風にやっているのかはよく分からない。

そして上を向いてこう言った「かーぜーよーこーい」・・・って。

同時にどこかから歌うみたいな声がかすかに聞こえた

「ひゅーひゅー・・・」って。

すると二人がいた場所を風が勢いよくブワーと吹き抜けて行った。

周りの木の葉っぱがざわざわ揺れた。

男の子はびっくりしたけど半分は信じていなかった。

するとその女の子はがっかりした様子もなく

これも見せてあげるね・・・って言って

階段を上るようにして空中を歩き始めた

一段・・・二段・・・三段・・・

そして隣にあったお家の屋根くらいにまで上がって行ってしまった。

男の子は「あぶないから降りておいでよ」って言ったけど

女の子は「もうやらないから・・・」って言ってそのまま

となりの家の向こう側に行ってしまった。

それからどんなに探してもその女の子と会う事はなかった。

あの女の子は誰だったんだろう。

男の子はそっとつぶやいた。

「そっか、あの子も風の家族なんだ。

でもあの手の形はいらなかったな。

だってそんなことしなくても

僕もあれなら出来る。」・・・って。

その男の子の名前はわたる。

そよぐっていう妹がいるんです。

たしかおじいさんの名前は又三郎・・・

風をあやつることができる子供は意外に多いんだよ。

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イッピーの独り言

(あの女の子は誰・・・もう悩んでよじれる~汗

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