天使の学校 11 番外編 森に天使が生まれる時

みんな元気ですかドキドキ

昨日と雰囲気を少し変えて・・・パー

ある日ボクは夢の中でいつものようにファルコンになって出かけました。

そこは都会から少し離れた森の中霧

そこでボクは見たんです・・・目

天使たちが空中で輪になって一本の倒れた木を取り囲んでいました。

そしてみんなで手をつないでとてもあたたかな響きの歌をうたっています。

何処からかオーケストラの様な音も歌声に合わせて聞こえてきます。

不思議な森のコンサートです。

森の中の動物や昆虫ががみんなでその歌を聞いていました。

僕の友達の風さんもそこにいたんだ。

だから僕はちっとも心細くなかった。

その木はまだ倒れてからあまり時間が経っていなかった。

百年以上生きて来たようなとっても大きな木だった。

僕がしばらく見ていると一人の天使がまるで生まれるように

その木の中から出て来ました。

最初は木の葉っぱと同じような緑色をしてた。

そして見てる間に少しずつきれいな虹色に輝き始めたんだ。

その木は多分その時死んだんです。

でもみんなでその天使の誕生をお祝いしていました。

友達の風さんが僕のそばに来て教えてくれた。

あの天使はあの木から生まれたんだって。

あの木は生きているときにみんなのためにたくさん役にたった。

暖かな春には森を訪れた人間の友達になってあげた。

渇きの夏には手のひらのように上を向いた沢山の葉っぱで

雨水を集めて森をうるおした。

木枯らしの秋には自分の木の実で多くの動物の命を育てた。

積雪の冬には落とした葉っぱのあたたかさで小さな生き物の命を守った。

そして何よりもあの木は森の木の中でも気高く、誇り高いボスだった。

いつもみんなの事を考えていた。

いま自分の役目を若い木にゆずってやっと天使になれたんだ。

だからみんなでお祝いをしているんだって。

でもあの木の命が絶えるわけじゃない。

友達の渡り鳥たちにいくつか自分の木の実を託して

どこか違う国の森で再びよみがえるための準備は

ちゃんとしてあるんだって。

森の樹木の命と魂もずっと続いて行くんです・・・。

(この記事は編集再掲載です)

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