みんな元気ですか
大自然の気持ちつながりで・・・
アメリカの国立公園の話しの編集再掲載です。
アメリカの国立公園はどれをとってもすごく広い。
ヨセミテとかイエローストーンとか乾燥する夏の季節には
山火事が起きやすくなります。
公園を守るパークレンジャーは山火事が起きると忙しくなります。
燃えている地域の特定、火の勢いや方向に関する情報を集めて
人に危険がないようにするためです。
山火事が起きるときは一か所だけとは限りません。
むしろ数か所で起きることの方が多いんです。
一つの公園内で10か所以上が燃えることもあります。
極端な乾燥でどこも自然発火しやすい状態になるからです。
湿潤な日本では想像つかないけど・・・湿度が5%位になることもあります。
日本では湿度が30%位になると天気予報では異常乾燥に注意と
呼びかけます。5%の低湿度は想像を超えます。
ひとが歩いているだけでくちびるがパリパリになります。
しかしパークレンジャーは決して火を消すために忙しいのではないんです。
どの国立公園でも彼らは決して火を消そうとはしません。
民家に火が近づいて来る時は別ですが、公園内の山火事に
関しては彼らの仕事はただ見守るだけ。
50年くらい前までは火事が起きるたびに懸命に消火作業をしていました。
しかしその頃わかった事がありました。
それは火を消すたびにその地域の生態系が前と違って来るということ。
彼らはその時に気づいたんです。
火を消すということ自体が人間が自然に手を加えていることなんだって。
山火事も大自然の営みの一部だったのです。
その地域のアメリカ松の種類には温度が120度位になると松ぼっくりが
はじけて中の種が飛び出すものもあります。
そして火が消えた後の地面から芽をだします。
この松にとっては山火事が繁殖のための手段なんです。
山火事は何万年もこの地域の季節的日常に組み込まれてきました。
植物も動物もこれに適応するための方法を自分で作り出してきました。
どんなに山火事になっても数か月経つと山はまた緑に覆われるんです。
それが大自然の力・・・
みんなよいお年をお迎えください・・・
(大自然の力のままに眠くなる僕・・・あは)