ある農家のおはなし 後篇 宇宙人と出会う必然

みんな元気ですかドキドキ

木村さんはなぜ宇宙人と出会ったのか・・・グッド!

木村さんの本のタイトル「すべては宇宙の采配」という

言葉はすべてが必然で理由があって物事が起きている。

しかもそれには宇宙的な意味があるという事を示唆している

ような気がします。

こんなお話が書いてあります・・・

木村さんがまだ23,4才のころ、婿養子にはいり、広い土地を

購入しトウモロコシを作ろうとしていました。

まだ無農薬の農法に目覚める以前の事です。

外国製のトラクターをつかって雑草が生い茂った広い土地を

農地にかえます。トウモロコシも順調に育っていきます。

しかし大きくなったトウモロコシは何かわからない動物に

かたっぱしから食べられてしまい大きな被害が出ます。

もしかするとクマかもしれませんが、とにかく被害を食い止めようと

トラバサミを仕掛けます。そのワナにかかっていたのはタヌキの

子供でした。木村さんはその小さなタヌキをワナからはずそうとします。

仕掛けがやっとはずれて自由になった瞬間に、飛んで逃げるだろうと

思った子ダヌキでしたがどういうわけか逃げないでそのまま止まって

います。すると母ダヌキが警戒しながら現れて、怪我をした子ダヌキ

の足をその場で舐めはじめます。母ダヌキは逃げもせずに

長い間木村さんに見せるようにずっと子ダヌキの足を舐めて

いたそうです。まるであなたは自分の可愛い子にどんなひどい

事をしたのかと見せつけるように。

木村さんは長い間、子ダヌキの足を舐める母ダヌキを見ていたら

自分がなにかすごく悪いことをしてしまったという申し訳ない気持ちに

なったそうです。その時に木村さんは思ったのです・・・

自然を利用している農家にとってそこに生きる動物と雑草は、自然を

人為的に操ろうとしている人間にとっては敵です。しかしこれが人間の

一方的な論理であることに気が付いたのです。木村さんがトウモロコシを

栽培したのはもともとタヌキの棲みかで、平和に暮らしていた場所かも

しれません。そうだとするとタヌキの方が被害者です。

土地は買った人の物になるという事などタヌキにとってはまったく

あずかり知らぬ事です。畑にタヌキがはいってきて被害を受けたという

自分の方が間違っているかもしれないと言う事に気が付いたのです。

その時から木村さんはタヌキと共生する方法を模索しました。

考えた結果粒が欠けて売り物にならないトウモロコシを畑の脇に

積み上げてタヌキに提供することにしました。するとまるで意志の疎通が

出来たようにタヌキはその積み上げられたトウモロコシはきれいに

どこかに持って行くのですが、畑には被害が一切なくなった

そうです。木村さんはタヌキと気持ちが通じたとしか思えない出来ごと

だったと述懐しています。これはその年だけの事ではなく、その後

トウモロコシを作っている数年の間これが続いたそうです。

もともと木村さんはやさしい人でした。

子供のころも、米を食い荒らすネズミ捕りで捕まえたネズミを

殺さずに全部逃がしてやっていたそうです。

親からは殺して来なさいと言われていたのですが。

木村さんが無肥料・無農薬のリンゴを育てることに成功したのも、

この自然と共生するという考え方に秘密があります。

そこに前から住む動物や植物・・・そして土地の身になって考えること。

そこには宇宙人と出会う必然があったのかもしれません。

なぜなら・・・

これこそがエゴから卒業した人類の姿のような気がするからです。

続きはいつかまたね・・・グッド!

(タヌキの親子が助かってホントによかった・・・グッド!

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