大地との会話 18 大自然と調和すると言う事

みんな元気ですかラブラブ

レムリアでの不思議な光景はさらに続きます・・・グッド!

ボクは目の前に繰り広げられる祈りとその祈りに合わせて

空気が精妙に変わって行く光景に見とれていた。

その光景にほとんど我を忘れて自分がその場所の空気の一部か

または自分が潜んでいる岩の一部になったような気がしていた。

ボクはそれでも自分を見失わずに

彼女たちの動きをじっと観察している。

その時にふと思った。

彼女たちは周りの空気を祈りの波動で整えている。

その目的が何かは知らないが。

だとするとその場所の一部になっているボクの存在は

とうの昔に、つまりここに来た時の初めから

もしかして知られているのかもしれないと思った。

彼女たちは初めから

ボクがそこにいることを知っているのではないかと思った。

ボクはもちろん自分の気配を静かに止めている。

だとすると彼女たちはこの光景をボクに見せているのだろうか。

あるいはボクがここにいることを知りながら

全く無視しているのだろうか。

この時はまだボクはそんな思いの「自分」に気をとられていた。

そしてすぐにそんな事はどうでもよくなることを

まだ知らなかった。

ボクは違う事も思った・・・

彼女たちが祈りの力で周りの波動を整えていると最初は思った。

でももしかすると本当は彼女たちはその場所の

神聖な空気のリズムを探して自分たちをその場所に

合わせただけなのかもしれないと。

ボクはそのことを感じていた。

彼女たちには自分たちの力で何かを変えようとするような

ある意味傲慢な気配はみじんもない。

彼女たちの動作や気配は、

あくまでも自分たちが自然の一部であると言う

謙虚さに満ちている。

そのことに気づくとボクはなぜだか自分の未熟な心が恥ずかしくなった。

と同時にそのことの意味に感動を覚えた。

ボクは突然胸がいっぱいになって涙があふれて来た。

前がよく見えなくなってしまった。

だからと言って次の信じられない光景を

見逃したり見過ごしたりは絶対にしなかった。

それは後で考えても想像をはるかに超える光景だった。

ボクはただただ感動の気持ちで目の前の出来事を見ていた。

ココが肝心の本題の光景なんだよ。

だからこのことを出来るだけ慎重に

何が起きたのか説明しなければならないんだ。

二人の女性はまだ軽く祈りの姿勢を取っていた。

先ほどの周りと同調するような祈りとはちがっていた。

今度は感謝と喜びの祈りのようにボクには思えた。

二人と別れた一人の女性がキラキラ光る小川の川岸に近づき

からのカゴを水の表面のすぐ上すれすれに両手で差し出した。

すると・・・

信じられないことがおきた。

魚が飛びあがって

そのカゴにどんどん飛び込んで入って行く。

それはニジマスのようにキラキラ光る綺麗な魚。

ボクは何が起きているのか最初は全く分からなかった。

だってそんなの見たことがない。

魚が自分でカゴの中にはいるなんて。

人は自分の経験や常識を超える事が起きると

それを理解しようとしない。

もしくはその意味が分からない。

ボクもそうだった。

見えない釣り糸を一生懸命に目で探した。

でもそんな物はない。

ボクは心のどこかでそれを知っていた。

でもしばらくの間ボクは何らかの仕掛けがないかと

必死になって目を凝らした。

でも探すのをやめた。

ボクは自分の観念にしがみつくのをやめた。

だって見えているもの以上に確かな物はないから。

そして・・・自分の観念にしがみつくのをやめたと同時に

ボクには確かに聞こえて来たんだ。

カゴに飛び込む魚たちの声が。

魚たちの想いが。

それはなんと

喜びに満ち溢れていた。

その声はこう言っていた

「僕たちはあなた達の食卓にのぼることを

どんなに持ち望んだことでしょう。

今やっとその機会に恵まれました

これほどうれしいことはありません。

僕たちはあなた達の細胞の一部になります。

あなた達の綺麗な髪の毛、輝く皮膚、祈りの手足、

あなた達の、すべてになることが出来ます。

あなたご自身と一緒になることが出来るんです。

それこそが僕たちが長い転生を経て

やっとたどりつくことが出来る

次の魂のステージです。

あなた達は僕たちを食べる時

心から感謝をしてくれます。

そのことが僕たちはどんなにかうれしくて

どんなにか幸せで

涙が出るほど報われるか

伝えても伝えきれません。

僕の仲間は後から後から

あなたのカゴに入りたくて飛び跳ねています。

どうかカゴにはいれなかったあの子たちにも

祝福を与えてやって下さい。

そうすれば僕たちは光となって、あの子たちのために

また役に立つことが出来るんですから・・・。」

ボクは確かにそれを聞いていた。

ボクにはその魚たちの喜びの声が聞こえていた。

でもその姿はだんだん見えなくなって行ったんだ。

だって・・・

涙が止まらなくなってしまったから。

涙でかすむ目ともうボロボロの頭でボクはやっと思った。

大自然と調和するって事の意味を。

そしてボクは聞いた。

そこにある全ての樹木や岩や川の水や小鳥や虫たちが

魚たちに祝福の祈りを捧げているこころの声を。

みんなが一つになって喜びの歌を歌っていた。

ボクの涙に曇る目にはたしかに見えた

みんなが出している光が一つになって虹色に輝き

その虹色の光が踊るダンスを。

気が付くとボクもその光の一部になっていたんだ・・・

イッピーの独り言

(あの光景は・・・心の宝物・・・目

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