やまと大陸の記憶 3 神聖な空気のリズムと祈り

みんな元気ですかドキドキ

レムリアでは祈りは舞でした。

それはひたすら大自然の空気のリズムと

一体になるためのダンス。

手の指や足先や体のすべてを使ったダンスでした。

願いを届けるためのものではありませんでした。

前回の続き・・・グッド!

ボクは目の前に繰り広げられる祈りと

その祈りに合わせて空気が精妙に変わって行く光景に見とれていた。

その光景にほとんど我を忘れて自分がその場所の空気の一部か

または自分が潜んでいる岩の一部になったような気がしていた。

ボクはそれでも自分を見失わずに彼女たちの動きをじっと観察している。

その時にふと思った

彼女たちは周りの空気を祈りの波動で整えている

その目的が何かは知らないが

だとすると・・・その場所の一部になっているボクの存在は

とうの昔に・・・つまりここに来た時の初めから

もしかして知られているのかもしれないと思った。

そう・・・彼女たちは初めから

ボクがそこにいることを知っているのではないかと思った。

ボクはもちろん自分の気配を静かに止めている。

だとすると彼女たちはこの光景をボクに見せているのだろうか

あるいはボクがここにいることを知りながら

全く無視しているのだろうか。

この時はまだそんな思いの自分に気をとられていた。

そしてすぐにそんな事はどうでもよくなることもまだ知らなかった。

ボクは違う事も思った。

彼女たちが祈りの力で周りの波動を整えていると最初は思った。

でももしかすると・・・

彼女たちはその場所の神聖な空気のリズムを探して

自分たちをその場所に合わせただけなのかもしれないと。

ボクはそのことを感じていた。

彼女たちには・・・自分たちの力で何かを変えようとするような

ある意味傲慢な気配はみじんもない。

彼女たちの動作や気配は

あくまでも自分たちが自然の一部であると言う

謙虚さに満ちていたんだ。

そのことに気づくとボクは

なぜだか自分の未熟な心が恥ずかしくなった。

と同時にそのことの意味に感動を覚えた。

僕は突然胸がいっぱいになって涙があふれて来た。

前がよく見えなくなってしまった。

だからと言って次の信じられない光景を

見逃したり・・・見過ごしたりは

絶対にしなかった。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(ジーっと見るボク目

ペタしてね