みんな元気ですか
きょうのMusic musicはフランスの歌手クロード・フランソワ
80年代に大活躍したフランスでは知らない人がいない程の
大歌手だよ。クロクロの愛称で呼ばれていて今でも
ファンが沢山います。
でも残念なことに彼は数年前に亡くなりました。
これは彼の最大のヒット曲ではないけど
心に残る一曲を再アップです。
“Le Telephone Pleur”仮のタイトルだけど
「電話で泣かないで!」って感じかな・・・
この文章は否定形じゃないから直訳は「電話が泣いている」に
なるけど歌を聞いてもらうと否定形にした理由が分かります。
小さな顔も知らない自分の娘がこれ又顔も知らない
男に「おじさん泣いてるの?」て聞いてるんです。
ホントはそのおじさんはその子のパパなんです・・・。
歌詞の内容を少しだけ紹介するね。
別れた妻に何度か電話をかけるんだけど彼女はいつも
居留守を使って電話に出てくれない。
電話口にはいつも小さい女の子。
この子はその人がパパだとは知らない。
「アロー、ママはいるかい?」
(注:フランス語は「H」を発音しないから「もしもし」は
ハローじゃなくて「アロー」ってなるんです。)
「うん、いるけどおじさんから電話がかかってくるとママは
いつも小さい声で私はいないと伝えてって言うんだよ。」
「おじさんにも君と同じ年の6才の子供がいるんだよ。」
この子はもちろん自分のことだとは知らない・・・。
「ううん、あたしは5才だよ。」
会話は続きます・・・
「今度のバカンスもサント・マキシムのホテル・ボーリバージュに
行くのかい?海は好きかい?」
「うん、海大好き。あたしね、もう泳げるんだよ。
えー、でもなんでホテル・ボーリバージュを知ってるの?
おじさんも行ったことあるの?」
待ってて、ママを探してくるね・・・」
彼は電話口に向かって今でもお前たちをすごく愛しているよ
とつぶやきます。でもその声はむなしく響くだけ・・・。
「ママはやっぱりいないだって。」
「ママに伝えておくれ。君たちを今でもすごく愛してるって。」
「そんなこと言われても・・・あたしたち前にあったことあるの?」
「おじさんはね、あすの朝列車で遠いところに行くんだ。
だからこれが・・・最後の電話なのさ・・・」
あれ・・・おじさん泣いてるの?どうしたの?大丈夫?・・・」
しいて言うならフランスの歌謡曲って感じだけど
小粋なパリの大人の雰囲気を楽しんで下さいね・・・