フランス料理 3 ご一緒にシャブリの白はいかがですか

みんな元気ですかドキドキ

昨日の続き・・・グッド!

フランス料理の食材になぜキリストの使徒の聖人の名前が

ついているのか調べてみました。その名前の由来ははっきりとは

分かりませんでしたが、おそらくその貝殻の形が巡礼者が当時よく

着ていたマントの形に似ていたと言うのがその理由のようです。

日本でも江戸時代の股旅シリーズ物によく出てくる無宿者の定番

スタイル、三度笠とカッパのセット、のカッパを想像するとなんだか

帆立て貝の殻によく似ているよな気がしてきました。おそらく

あれはあれでかなり実用的だったのではないかと思います。

雨が降れば全身をおおい笠の役目をします。野宿をする時には

くるまって眠れば毛布の代わりになりそうです。何よりも寒い時には

防寒着としてはかなり効果的だったのではないかと思います。

長い長い巡礼の道のりの途中は常に暖かい宿に恵まれるわけでは

なかったのだろうと想像します。フランスとスペインの国境

ピレネー山脈から吹き下ろす風はきっと強くて冷たかったんです。

フランスの南部とスペインの国境地方は特に風が強く吹きます。

時々小さい石ころが一緒に飛ばされてきます。

車のウインドウに穴が開くこともあリます。

そしてそのコキーユ・・・つまり帆立て貝の貝殻そのものが

サンチャゴの道の巡礼者のパスポートのように使われて

いたのです。

イッピーの独り言

この写真のような貝殻を首から下げて、ヒョウタンの水筒を

もっていれば巡礼者だと認識してもらえて、その道沿いにあった

無料の宿泊所で泊めてもらう事が出来たようなんです。

イッピーの独り言

(道沿いにあった巡礼者のための道路標識・・・ホタテの貝殻が

目印)

これもなんだか粋な計らいのような気がします。

それにホタテの貝殻を聖ヤコブに見立てるようなちょっとしゃれの

きいたセンスもなんだか江戸時代の日本の「粋」と重なります。

話はそれますが・・・

日本の江戸時代にはこのような気の利いた「しゃれ」で店の看板や

道案内などが出来ているものが多く見られたようです。

中には下ネタや判別に苦しむような難解な物まで

あったようですが・・・。

下の絵は「名所江戸百景」より看板の絵です。

「○やき13里」と見えます。意味はサツマイモの丸焼きで

栗(9里)より(4里)おいしいで13里だそうです。

イッピーの独り言

ついでにもうひとつシャレの利いたやつを・・・

イッピーの独り言

これは桶屋の看板だそうです。意味は下の二つは

大と風で台風のこと。上のまるのなかは枡が半分で繁昌(半升)。

合わせて風が吹けばおけ屋がもうかる・・・。

おあとがよろしいようで・・・。

話を戻します・・・

お伊勢参りや四国の88か所めぐりもこのスペイの巡礼の道とどこか

似ている気がします。途中の人々の心の暖かさや、見知らぬ人と

隣同士になる一晩の宿の雰囲気・・・等。

最後に・・・

目的地の寺院サンチャゴ・デ・コンポステーラのコンポステーラとは

「星の平原」という意味だそうです。

そう言えば昔「星影のステラ」というジャズの名曲がありました。

このステラ自身に星という意味があります。

パウロ・コエーリョの「星の巡礼」はその星から来たのでしょうか。

巡礼者は旅の終わりの、サンチャゴ・デ・コンポステーラをお参りした

後に下の写真の海に出るそうです。

イッピーの独り言

大西洋に面した町「フィ二ステーレ」の海岸です。

地の果てという意味です。

海の向こうはアフリカ大陸です。

人はこの地の果てで長い旅を振り返って

何を思うのでしょうか。

レストランでフランス料理をいただく時

コキーユ・サン・ジャックを今でも時々頼んでしまいます。

これには辛口の白ワインがすこぶる合います。

日本で知られているフランスワインの名産地はボルドーと

ブルゴーニュでしょうか。

しかしこのコキーユ・サンジャックの時にはボルドーでも

ブルゴーニュでもなく辛口のシャブリをいただきます。

シャブリは辛口でも時には甘い香りがします。

料理のニンニクと香辛料の強い香りが中和されます。

当時パリの食料品店でお安いものは1フラン少々で買えました。

当時の為替レートで100円前後だと思います。

おいしい料理をいただきながら少し酔いもまわると

パリで暮らした3年間の思い出がよみがえります。

イッピーパパの青春でした。

流れる曲はもちろん「Stella By Starlight」・・・

イッピーの独り言

(ぱぱぁ~長旅お疲れ・・・グッド!

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