みんな元気ですか
小さいおじさん達の仕事のこと・・・
なぜか小さいおじさん達はおじさんだけで仕事をする。
ごくたまにだけど。
出稼ぎ風のおばさんも一人くらい混じっているらしい(あは)
みんな背の高さは10センチから20センチくらいまで。
よく見かけるのはお風呂場の隅や畳の部屋の隅を5人くらいで
歩いているところ。時々作業用の工具を手に持っていることが
あるらしい。
彼らの仕事はこんな感じ。
その1
これが一番よくあるパターン。
あるひなびた温泉旅館に一人で泊りに来た若い女性が
旅の疲れをいやそうと温泉にゆったりとつかる。
仕事のストレスかあるいは恋の悩みか
近くに人がいないとため息ばかりついている。
「はぁ~」とか「ふぅ~」とか。
岩壁を隔てた隣の男湯では数人のおやじ風の男性の気配。
そちらでは「あー、極楽極楽!」とか言ってるのが聞こえる。
女性が自分のお風呂場の湯気を通して隅っこを見るともなしに
目をやっていると
そこに何かがうごいている気配がする。
なんだろうと想って目を凝らすが湯気でよく見えない。
あまり気にも留めずにそのままお風呂を出た。
食事と一緒にお酒もいただいて少し気分がよくなる。
することもないので早めに休むことにした。
仲居さんが敷いてくれたお布団にそのまま寝る。
朝になって目が覚めてびっくり。
自分の足元にまくらがある。
つまり自分がお布団の上を180度半回転していた。
女性は自分は布団にあまり寝ることがなくいつもベッドなので
こうなったのかしらとあまり気に留めなかった。
でも・・・なんだか寝ている時に声を聞いたような気がした。
その声はこう言っていた。
「ふー、重かったなぁ~」
(栗っく拡大)
(小さいおじさんの住み家とうわさの大宮八幡)
その2
その女性は2日目もその旅館に滞在した。
同じように静かな一日がゆったりと過ぎて行った。
今度は寝る時にはしっかりとまくらをつかんで寝てみる。
しかし
起きてみてまたびっくり。
きのうの夜寝る前に確かに床の間の掛け軸が頭の方に
あったのにそれがない。
しかしまくらはちゃんと頭の下にある。
何かが変だとよく考えたら
今度は布団ごと180度回転していた。
後で仲居さんに聞いてみたら
あー、また出ましたか・・・といっていた(・・・おいおい)
その夜も声を聞いたような気がした
その声はこう言っていた
「ふー、重かったなぁ~」・・・って。
その3
ある男が一人で山に入って行くと小さな古びたお堂があった。
境内には入り口の右側に立派なイチョウの木が2本あった。
その境内でテントを張ってその夜はそこで寝ることにした。
持ってきたお酒を少し飲んで暖をとり早めに寝ることにする。
夜中にテントの外で何か重いものを引きずるような音がするが
少し酔っていたし気にも留めずにそのままにして寝てしまった。
起きてみて男は驚いた。
きのう入口の右側にあったはずの2本のイチョウの木が
左側に移動しているではないか・・・。
自分は絶対に記憶違いをするわけはないと思ったが
地面を掘り起こしたような後はないし理由が分からない。
気味が悪いのでそのままあたふたと
イチョウの木にさよならを言って山を下りてしまった。
後で思い出すと何かの声がしたようなかすかな記憶がある
その声はこういっていたような
「ふうー、重かったなぁ~」って。
結構多くの人が似たような経験をしているらしい・・・
(今度お風呂にはいる時には隅っこをよく見てね・・・にひひ)