タイムトラベラー 72 夢の中の現実世界

みんな元気ですかドキドキ

違う世界と言えば・・・グッド!

こんなこともありました。

まだ夢のことがよく分かっていない時のことでした。

夢には中途半端な気持ちで触るもんじゃないと言われました。

都会に暮らすある男がいました。

その男には奥さんがいたけど子供はいません。

毎日会社に行って普通に帰って来ます。

何の変わった特徴もない中年の男性です。

昼間だけは。

最近その男は少しやつれ気味。

毎日ほんの少しずつだけど痩せて行くのが奥さんにはわかる。

奥さんが心配して聞いてみるけど

会社でいやな事があったとか言う事じゃないみたい。

お医者さんに行っても原因が分からない。

だけどその男には自分しか知らない秘密がありました。

正確にはその男とあと数人をのぞいて。

その男は・・・いつからかはっきり覚えていないけど

毎晩夢の中でもう一つの世界に出かけていたんです。

その夢はとてもリアル。

と言うより、本当に実体を持って存在していました。

その世界でも、彼は実際にもう一つ家庭を持っていました。

奥さんはとてもきれいな人。

現実の奥さんよりもはるかにきれい。

きれいすぎるくらいです。

子供が二人。

これも思春期の可愛い女の子。

父親をとても慕ってくれている。

学校でこんな事があったとか、あんな事があったとか

いつもお父さんに相談しに来る。

だから男は二人の女の子をとても可愛がっていました。

もちろんそのきれいな奥さんの事も。

朝になると男はその家族を離れて現実の世界に

毎日戻ってきます。

その夢の世界は非常にリアル。

しかし何かが微妙に違っているんです。

例えば・・・

公衆電話から余った分のお釣りが出て来ます。

自分の住んでいる家は分かるのにその街の名前が分からない。

道を歩くほかの人に話しかけても誰も返事をしません。

その男は自分がよくない事をしているとなんとなく分かっています。

でも夢の中での生活はあまりにも快適でやめられない。

しかしその男の体力は限界に近づいていました。

そして自分の体が持たない事を悟るとある霊能者に相談したんです。

霊能者は男の話を詳しく聞くとものすごい形相で

即座にその世界に行くのをやめるように言いました。

なぜならその世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界。

確かにその世界は存在するのです。

だけど普通の人間にはきわめて危険な世界。

それを聞いた男はそれでもその世界にもう一度戻りたいと思った。

妻と子供にせめて別れを告げようと思ったんです。

その世界はこの世と非常に似ています。

しかしすべてが違うんです。

例えば・・・

その世界では子供は親から生まれていないと霊能者は言います。

それを聞いて男には思い当たる節がありました。

男は子供達の誕生日を知らなかったんです。

男は自分がどれだけ危険な世界に踏み込んでいたかを悟りました。

そのあと男がどうなったか分かりません・・・

2030年頃にはこんな夢の中だけに存在する世界が

いくつもあることがわかってきました。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(美人だったのかぁ~・・・あせる

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