みんな元気ですか
江田島海軍兵学校・・・
1995年、真夏のラグビー場で仲間たちとスクラムを組んでいた
鶴谷勇介はボールを追って相手にタックルした瞬間に意識を
失い、初めて見る3人の若者に囲まれていた。若者たちに手を
引かれて起き上がった次の瞬間に雨に煙る神宮外苑で
ずぶ濡れになって行進する学生の集団の中にいることに
気が付いた。鶴谷がとなりの学生にどうなっているのか尋ねると
隣にいた男は「戦争に行くんだ」と答える。その男たち、
勝村寛、相原守、芥川雄三はそれぞれ明大、早稲田、東大の
ラガーメンだった。彼は1943年10月21に挙行された学徒出陣の
大壮行会のまっただ中にタイムスリップしていたのだった・・・
これは1995年、今から20年前に東映から公開された映画
学徒出陣を描いた「聞けわだつみの声 Last Froiends」の
最初のシーンです。
彼ら学生は皆戦死します。しかしそれぞれが出陣の前に
自分の気持ちや両親に宛てた手紙や手記を残していました。
それを映画にしたのがこの「聞けわだつみの声・・・」でした。
わだつみとは先にご紹介したようにスサノオに由来する
海の神です。これら若者は皆太平洋に散っていきました。
さて・・・
この学徒出陣した学生を海軍で統率していたのが
海軍兵学校を卒業した若き将校たちです。
いわば戦争のプロとして教育されたエリートでした。
海軍兵学校生徒は想像を絶する過酷な訓練と教育を経て
戦闘に参加します。
その海軍兵学校は広島県の呉の江田島にありました。
今でも防衛大学校関連施設があります。
江田島は以前ご紹介した愛媛県大三島のすぐ近く隣の島です。
この大三島には全国に1万1千社あると言われる
大山祇(おおやまずみ)神社の総本社があります。
御祭神は大山祇(おおやまずみ)神すなわちスサノオです。
全国にこれだけの神社がスサノオを祭っています。
そしてスサノオは歴代の天皇や源義経や織田信長など戦国の武将
から特別の尊崇を受けていました。
大山祇神社には歴代多くの武将が甲冑や剣を奉納しました。
日本で最大数のこれらの国宝級の武具が納められています。
いまでも歴代の自衛隊幹部は参拝します。
その理由はただ一つ
スサノオが日本を初めて統一した実在の人物だったから
と思うのが自然なのです。
スサノオは日本の統一を果たす為日本の黎明を切り開きました。
彼の別名は大わだつみの神です。
古事記・日本書紀の説明にかかわらず、スサノオが実在の
人物だったことは歴史を通して広く知られていたと思われるのです。
大三島のすぐ隣の江田島に海軍兵学校があったのは
偶然ではないようです。
続きはまたね・・・
(現在の江田島海上自衛隊施設)