陰陽師の謎 15 黎明の覇者スサノオ

みんな元気ですかドキドキ

前回のつづき・・・グッド!

再び先を急ぎます・・・。

日本の最初の覇王スサノオは1世紀の終わりから2世紀の初めに

かけて颯爽と日本の黎明期に登場します。徐福が日本各地を

周って収集した情報を余すところなく活用します。

同時に緑を増やすことを彼の先人と同じく常に忘れませんでした。

スサノオは実在の人物です・・・。記紀神話の中では架空の人物に

されています。しかも手のつけられない暴れん坊キャラにされて。

藤原氏の時代に焚書を逃れた地方の神社の社史・社伝には

スサノオを実在の人物として記録したものが残されています。

古事記・日本書紀神話ではスサノオはヤマタノオロチという

大蛇を征伐しそのしっぽからでて来たのが天叢雲剣

(あめのむらくものつるぎ)後の草薙の剣(くさなぎのつるぎ)と

言う事になっています。

後のと言うのはそれが後世ヤマトタケルノミコトの手に渡ってから

名前を変えたからです。この二つは同じ一つの剣の名前です。

天叢雲とは霊力のあるその剣の上空には常に不思議な叢雲が

かかっていた所から来たと言われています。

神話の世界では大蛇(おろち)を倒したと言う事になっていますが

この話しを聞いた時にすぐに思い浮かべたのは昔からそこに居た

鉄の原料を支配する一族を倒した事がこの神話のもとに

なっているのではないかと言う事・・・そしてその砂鉄あるいは

鉄鉱石をもとに徐福の技能集団から受け継いだ製鉄技術を

もとに当時の最先端の技術で今まで誰も見たことがないような

剣を作ったのではないかと言う事でした。

もしそうであるならばこの「誰も見た事がないような新しい武器」が

持つ力がスサノオに与えた「力」は新たなステージに

飛躍する決意をもたらしたことはとても自然な事

のような気がするのです。

スターウォーズの聖戦士ジェダイのライトセイバーを思い出します。

その昔おろち退治が行われた「肥の河」(ひのかわ)は出雲最大の

河であり、今は斐伊川と呼ばれています。

当時の島根県出雲の事を少し調べてみました。

この奥出雲地方は遠い昔から出雲民族が鉄工を伝えた所でした。

なんと今でも小規模ですが特殊鋼の生産が行われているそうです。

この地方の製鉄は我が国最古の歴史と伝統を

誇ると今でも言われています。

聞き流すとうっかり通り過ぎてしまいそうですが

その意味を考えると何と2000年近い伝統を持つことになるのです。

世界に類を見ない長い歴史を持つ技術・工芸の伝統かもしれません。

当時の土地の豪族であるオロチ一族はこうした奥出雲地方の

鉄資源を一手に掌握していたようです。

奥出雲にある伊賀多気神社(いがたき)の由緒書きには

「山々がオロチ族の鉄穴(かんな)流し・・・砂鉄をとるために山を水で

流すこと・・・のためにハゲ山になってしまった。

それをスサノオたちは外国から持ち帰った木の種をまき、

ハゲ山を緑に変え洪水の被害から救うべく働いた」と言うようなことが

書いてあるそうです。

オロチ(遠呂智)は土地の豪族の名前だったのです。

語感からするとアイヌの一族のように思えます。

当時アイヌはこのあたりまで勢力を持っていました。

このあたりの方言が東北地方と共通することも知られています。

さらに・・・アイヌ語の地名は四国にも多く残されています。

当時の斐伊川下流ではオロチ一族の横暴により大きな鉱害に

苦しめられていたのをスサノオ達がこれを救った・・・しかも

ハゲ山を修復する植林までしていたのです。

想像ですがおそらく下流の漁民までもがスサノオたちに限りない

尊敬の念を抱きその人物の魅力にひかれたのではないでしょうか。

なぜなら山がよみがえれば海も甦ることは今なら理屈で分かります。

徐福の技能集団はおそらく植林で海が復活する事も

知っていたのではないでしょうか。

木の種は秦の国を出た時に持って来たものでしょうか。

「外国から持ってきた」と記録にあるのが

その証拠のような気がします。

同時に彼らが持っていた技術能力の高さ、

そして灌漑治水など大自然の営みを理解する

その能力の高さには戦慄をおぼえます。

おそらくこの事がスサノオの一族に日本を統一する為の

新しい武器と住民を味方につけると言う何物にも

代えられない勇気とそれを裏打ちする財力をもたらした

のだと想像します。

何よりも国を統治するために必要な情報と政治力はすでに

手の内にありました。

徐福の技能集団がついていたのですから。

まさに・・・

徐福の描いた夢と計画は

ここから実現に向けて大きく一歩動き始めました。

秦の始皇帝も徐福ももうすでにいません。

しかしここからは新たな歴史の始まりです。

神話の世界ではなくリアルな日本の夜明け・黎明期です。

スサノオは出雲を起点にして日本統一に乗り出しました。

出雲が古代史の中で特別な意味を持ち特別な崇敬を

集めているのはここに理由があるのだと思えます。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(初めての日本統一・・・ビックリマーク

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