クッキーも天使

みんな元気ですかドキドキ

クッキーも天使・・・グッド!

ある日クッキーは天使ケンタウリに

あの時、トラックに引かれそうになった時

どうして私を助けてくれたのって聞いてみました。

天使はゆっくりと説明を始めました。

それはこんなお話しでした。

ある日公園にまだ小さいクッキーが一人で遊びに行った時

知らないおばあさんがベンチに座って

下を向いて悲しそうにしていました。

それを見てクッキーはそのおばあさんが

かわいそうになりました。そばに行って

「おばあちゃん、どうしたの?」って聞いたんです。

するとおばさんはそれまでこらえていた涙を流しながら

クッキーに「私はね胸が痛むんだよ。」と言いました。

クッキーはその意味が分からなくて

またどうしてって聞きました。

するとおばあさんは

「私の孫がね、ちょうどあんたと同じくらいの孫がね

交通事故で死んじゃったんだ」って言ったんです。

そしておばあさんは「私はね、その子が大好きだったんだよ。

目に入れても痛くないくらい可愛がっていたんだよ」

って言いながら小さな声を出して泣き始めたんです。

するとちっちゃいクッキーは

「おばあちゃん。ちょっと待っててね」って言って、

自分の持ってた小さな肩かけの

バッグの中の何かを探し始めました。

そのバッグはお誕生日にクッキーのおじいちゃんに

買ってもらったんです。ピンク色でクッキーの大好きな

ミッキーとミニーの絵がついてるバッグ。

しばらくバッグの中を探すと、「あった」って言いながら

そのおばあさんに子供の擦り傷用のばんそうこうを取り出しました。

それはお母さんが入れておいてくれたものです。

「ころんですりむいたりして痛い時に貼るんだよ。お友達がもし

ころんだり、怪我をした子がいたら貼ってあげるんだよ。」と言って。

お母さんは人に優しい子供になって欲しいという願いも

そのばんそうこうに込めていたんです。

クッキーはそれを取り出すと誇らしげにこう言いました。

「これおばあちゃんの胸の痛いところに貼るの。

痛いのなおるよ」って。

おばあちゃんはクッキーに何度も何度も「ありがとう・・・ありがとう。

やさしい子だね。そうだね、これできっと痛いのなおるよ」

と言いました。

そのおばあちゃんとはそれきりでもう公園に行っても会う事は

ありませんでした。それからしばらくして亡くなっていました。

ケンタウリは続けます・・・

「そのおばあちゃんはとっても心の優しい人だった。

だから僕はおばあちゃんが亡くなった時に

魂のガイドをするために会いに行ったんだ。」

「そのおばあちゃんが亡くなる時に、僕は頼まれていたんだ。」

「もしもクッキーちゃんに何かがあったら、助けてあげてねって。」

 

続きはまたね・・・グッド!

 

イッピーの独り言

(クッキーは心の優しい子なんだよ・・・ラブラブ