みんな元気ですか
昨日の”森の気象予報士”のお話しの続き
僕風さんに聞いたんだ
なんでカマキリさんにその冬の雪の積る高さがわかるのって
風さんの答えはこうだった
それは森のボスが教えてくれるから
森の中には大きくて年をとった木が何本かいる。
その中でも特にかしこい木がボスの様な役割をする。
ボスの木はひとりでに決まる。誰かが決めるとかじゃない。
ボスの木はいろんなことを知っている。
ボスの木は大地や風やいろんな小さい生き物や大きい動物と友達。
その友達はみんながちょっとずつ森の事やそれ以外の事を知っている。
そしてみんなから森の中や外で何が起きているかを教えてもらう。
だからってどうやって未来がわかるの?と僕
風さんはまた答える
ここからが少し難しいんだけど・・・
“何か”はある日突然起きることはない。
いつもその“何か”が起きるときはそのための原因がある。
そしてその原因が出来たときにつながって起きる結果はたいていは予測が出来る。
なぜなら原因と結果は川の流れみたいに一つにつながっているから。
それはまるで赤ちゃんが這い這いをしていった先に何があるか見ている母親の様な感じ。
だからボスはその冬何が起きるか知ることができる。
みんながお互いを必要として生きている。
カマキリがいなくなると森は困る。ボスも困る・・・
だからカマキリにその冬の雪の高さを教える。彼らが絶滅しないようにと・・・
賢者のボスは言う
「みんなで一つになって大きな叡智のかたまりになれば意識は限りなく広げることが出来る」と
僕には風さんを通してそのボスの声が聞こえた気がした・・・
わかった。ありがとうと言って僕は風さんにさよならを言った・・・
少し歩いてから後ろを振りむかずに小さな声でまた教えてねって言った・・・
そしたら風さんが言ったの・・・
・・・僕は君の友達・・・
(みんなにもボスの木の友達見つかるとイイね・・・)