地球(テラ)の旅立ち 7 セドナ

みんな元気ですかラブラブ

ラヒーリオはすでに僕を待っている様子だった。なぜ僕が来るのを知っていたのか不思議だった。でもその理由はすぐに分かった。

風さんがラヒーリオに僕が来ることをすでに伝えていた。それはあるリチュアル(儀式)を僕に見せるために準備が必要だったからなんだ・・・

ラヒーリオは僕についておいでって言った。デジャビュ感覚が僕を襲う。

彼がこんな風に言うのはこれで2度目だ・・・って僕はぼんやり思っていた。しかも彼がこの言い方をするときは何か普通じゃないことが待っている。

一挙にアドレナリンが体中を走る。(・・・ってファルコンのアドレナリンはすごそう!?

何処に行くのか、何が待っているのか、あえて僕は何も聞かないで彼の後を追った。(ラヒーリオは精霊。歩くスピードはかなり早い。と言うよりいつも彼が移動するときは地面に足をつけない・・・ってどこかの国のなんとかオバケとは全然違うよ・・・言葉は少し似てるけど・・・)

かれはサボテンの群生する平原に僕を連れて行った。そこには低木のジュ二パー(西洋ネズ)もたくさん生えていた。明るい太陽が真上にある。空気がとても渇いている。聞こえるのは小鳥のさえずりとかすかな風(←普通の風)の音だけ。きょうもセドナは雲ひとつない青い空。赤みがかった大地の色とのコントラストがとても鮮やか。セドナに来ると僕はいつも詩人になる。多分宇宙との境がないような青い空のせい・・・

ラヒーリオは地面にメディスンサークル(ネイティブアメリカンの祈りのための座標兼結界のようなもの)をいつものように丁寧に作る。

そのために彼が何気なく拾う石の一つ一つに水晶の結晶が含まれていることに僕は気付いた。

もちろん水晶を含んだ石がそんなにころがっているわけではない。

それが僕にはすごく不思議だったけどあえて何も聞かなかった。

ラヒーリオが祈りの準備をするときには誰も近寄ることが出来ないような神聖さがある。。

おごそかなオーラが彼を包む。

彼はメディスンサークルの中に十字の形で東西南北に沿って四方を区切るように石を並べる。

その十字が交わる中心にさらに小さな円を作りその中に自分で用意してきた特別な石を置いた。

その石は太陽のためではなく自分から輝いている様に見えた。

「これは光へのスターゲート・・・」と彼は言った。

そして「準備が出来たよ・・・イッピー・・・これはきみにささげるリチュアル」と彼は言った。

ラヒーリオは祈りの体制に入った・・・

周りにいたすべての小鳥や小動物の声が一斉に止んだ。

僕も気配を消した・・・

前と同じように時が止まった・・・→(不思議な少年 4
を思い出してねグッド!

しばらくすると前にマリア様が姿を見せた時と同じような不思議な白く輝く光があたりを包んだ・・・

そして次の瞬間遠くに見える岩山の中腹に眼を開けていられないようなまばゆい光が現れた・・・

イッピーの独り言

その光はあまりにも明るくてあたりが一瞬夜のように暗くなったような気がした。

その光は僕たち二人の方にだんだん近づいてきた。・・・そして二人を包んだ。

僕はラヒーリオがいた方に目をやったが彼の姿は消えていた。

僕はひとりでそのまばゆい光に包まれた。これは幻覚だろうか。あるいはラヒーリオが僕に何かをしたんだろうかと思った。でもラヒーリオはぺヨーテ(ネイティブアメリカンが儀式に使う幻覚をうむサボテン)も何も使っていなかったことを思いだした。その光はあたたかかった。

僕が長い間忘れていたようなあたたかさだった・・・まるでお母さんのおなかの中にいた時のような・・・フワフワして完璧な安心に包まれているような気持だった・・・

僕は思った・・・これはお母さんだ・・・やっと会えたね・・・

お母さんの声を僕は覚えてはいない。小さい時に別れたから・・・

でも僕にはわかる・・・これはお母さんだって・・・

ひとりでに涙があふれてきた・・・

止めようとしても止まらなかった・・・

僕はそのままじっとしていたかった・・・ずっとずっと・・・

光はぼくが大丈夫になるまで待ってくれた。

その光は優しい声で僕に話しかけたんだ・・・

「イッピー、私のお話を聞くんですよ・・・これからあなたの使命の秘密をあなたに見せてあげます・・・」と。

この続きをまた読んでねラブラブ

イッピーの独り言

(僕はお母さんのおなかの中でこんな風に寝てたんだ・・・ドキドキ

ペタしてね

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