龍が通れば あとがき

みんな元気ですかラブラブ

「龍が通れば」は一応の終わりを迎えました。読んでいただいたみんなに深く感謝します。

この物語に登場する人物はすべて実在の人たちです。

全員この年代に生きた人物です。名前も全員実名です。

上海の闇の帝王「杜月笙(とげっしょう)」は実際に青幇(チンパン)の組織の有名なボスでした。

彼は悪の組織の帝王ではありましたが義理に厚く一方では多くの人を助けました。

ウィキぺディアにも載っています。

テンゾーも実在の人物です。彼はその後日本に帰り第2次大戦の終わりには軍部の最後の鈴木貫太郎内閣の下で特別顧問も務めていました。ベージュのコットンスーツと白いパナマ帽がよく似合ったイケメンだったようです。帰国後はアメリカとの戦争を早く終わらせるように努力しました。顔つきは「スピリット」に主演したジェットリーそっくりだったようです。新陰流の剣道の達人でした。このお話ではかれの武術アクションはあえて避けて通りました。しかし彼が中国でたくさんのアクションシーンを経験したことはここに申し述べておきます。当時の上海大道市政府の写真を手に入れることが出来れば彼は真ん中に写っているかも知れません。

そのほかにも名前が出てきた人で、何千人ものユダヤ人にビザを発給して命を助けたリトアニア領事の杉原千畝氏も実在の人物です。

満洲の日本軍の樋口季一郎少将も数万人のユダヤ難民の命を救った功績で「ユダヤ人のゴールデンブック」にその名がアインシュタイン等と一緒に載っているそうです。

もちろんワコも実在の人物でテンゾーの娘でした。

彼女の写真は残念ながら手に入れる事は出来ないかも知れません。

ワコは風のように人々のために上海の街をかけぬけました。

しかし公式の記録には残りませんでした。

そういう時代でしたから・・・

そして上海の日本租界にいた何万人ものユダヤ難民も実在の人たちです。彼らは実際にたくさん上海の収容所に入れられましたがそれほどひどい目には合わないで済んだようです。ドイツやポーランドでつかまって収容所に入れられた人たちよりははるかに幸せでした・・・

ちなみに白系ロシヤ人のワコを手伝ったザワロフはテンゾーが去る時にテンゾーの車をもらって上海でタクシーを始めたそうです。その後彼がどうなったか誰も知りません。

上海と香港は今では世界で最も経済発展を遂げた街ですよね。

アジアのほかのどの都市よりも・・・

風水がとても勢いを持っている都市のような気がします。

まるで龍の通り道のような・・・

もし上海や香港を訪れてトンボを見かけたらほほ笑みを上げてください。

・・・それはワコかもしれません。

もしワコの龍に出会うことが出来たらあなたには想像も出来ないような幸運が訪れます・・・

イッピーの独り言

(んー、ワコはいつまでも僕の心の中に生きているんだ・・・ドキドキ

ペタしてね

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です