最後のアメリカパンサー

みんな元気ですかはてなマーク

きょうは以前書いたある絶滅危惧種の動物のお話し・・・グッド!

アメリカパンサーはピューマの事でネコ科の大型動物。

絶滅危惧種の動物のお話では良く出て来る代表選手なんだよ。

みんな読んでみてねパー

僕は夢の中で空飛ぶファルコンになって遠くまで出かける。

夢の中では時間や距離は問題じゃない。それに僕は空飛ぶファルコン流れ星

僕はどんどん遠くまで飛んで行った・・・

ふと気づくと僕を呼んでいるような声が聞こえる耳

そこに僕は吸い寄せられるように降りて行った。

そこにいたのは一頭の輝くような金色の毛並みのアメリカパンサー。

もうかなりの年齢のようだった。

彼はわざわざここまで降りてきてくれてありがとうと僕に礼を言った。

彼は僕に話を聞いて欲しいと頼んだ。

僕にはその時彼がもうすぐ向こうの世界に行くんだって事がわかったんだ。

だからお話を聞いてあげることにしたグッド!

彼はゆっくりと自分と自分の一族の事を語り始めた・・・

彼の名前は”踊る雨”。

誇り高いアメリカパンサー。

滅びゆく種族の長だった。

彼は平原を見下ろす一番高い大きな岩の上にその老身を横たえていた。

夕日が沈もうとする景色をじっと眺めていた。

昼間太陽に暖められた岩肌が彼に穏やかな安らぎを与えていた。

仲間は少し前にみんな向こうの世界に旅立ってしまった。

"踊る雨”が愛した妻の“新月”。

狩りのベストパートナーだった”夜明け”。

大地と一番うまく折り合いをつけていた”黄昏”。

そして沢山の勇敢な若者たち。

みんな素晴らしい仲間だった。

それぞれが多くの才能を持っていた。

みんなが自分の才能に誇りを持ち、その才能を楽しんでいた。

みんなともに生きていることを楽しんでいた。

大地は”踊る雨”とその仲間を快く受け入れていた。

彼はリーダーとして毎日大地に感謝の祈りをささげるのが日課だった。

彼は自分の事をやさしく包んでくれるこの大地が好きだった。

ここはエバーグレイズ国立公園。

アメリカのフロリダ半島の南端に位置する広大な湿原の中にある。

数百、数千という種類の水上、水中の植物や動物の楽園だった。

その食物連鎖の頂点にいるのがアメリカパンサー。

広大な湿原は豊かな水の恵みに満ちていた。

この湿原は巨大な川でもある。

時速50センチくらいの、目にはそれと感じられないくらいのゆったりとした速度で流れている。

川といっても湿原なので普通の川のイメージとはかなり違う。

しかし確実に流れていて、そこに棲む多くの命に豊かな栄養を運んでいた。

半島の先端であり、汽水域(海の水と川の水のさかい目)にも近く、海の生物もその水域には沢山生息していた。

ジュゴンや白イルカなどもいる。

しかしここの生態系は昔に比べると激変してしまった。

冬でも温暖な気候のためにアメリカの一大避暑地として発展を遂げた。

このため人口が増えて大量の生活用水を必要としたために湿原の水が枯れ始めた。

湿原は今では以前の半分以下になってしまった。このため多くの生き物が絶えた。

食物連鎖の頂点にいるパンサーはここで暮らすことが出来なくなってしまった。

仲間の多くはほかの土地に移動した。

しかし”踊る雨”はリーダー”として最後まで残った。

今ではここで生息する生物の種類は以前の10分の1になってしまった。

彼は知っていた・・・

よその土地に移動してもそこにも安住の地はないことを。

だからこの土地に残った。

今では人間の保護センターにまもられている数頭をのぞいて彼が最後のアメリカパンサーになってしまった。

しかしかれは自分の役目が決して終わりではないことを僕に伝えた。

多くの植物や動物とともに暮らしたこの大地の記憶を誰かに託すことが自分の役目。

大地の記憶は必ず人間の意識の中によみがえると彼は言った・・・

なぜなら人間も大地の一部・・・大自然の一部だから・・・

そう言い残して彼はその岩の上から消えた・・・

僕がみている前でひとりでにゆっくりと彼の姿が半透明になって消えて行った・・・オバケ

僕はその時初めて彼がアメリカパンサーの精霊であった事に気がついた・・・

(今アメリカ政府は9000億円程度の巨大な予算を組んでこの国立公園を復活させようとしているそうですビックリマーク

イッピーの独り言

(夢の中でファルコンになって飛んでる僕・・・びゅーんロケット

ペタしてね

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