みんな元気ですか
きのうの続き・・・
僕の精霊友達・・・パリのジュヌビエーブ(ジュン)の事。
宇宙から来た天使のチェリーと会う前にどんな人(天使)なのかもう一度お話しをするね・・・。
動物に奉仕する人は・・・動物から強力なサポートを受ける。
植物に奉仕する人は・・・植物から強力なサポートを受ける・・・
今は忘れられてるけど・・・昔・・・自分が犠牲になってパリの街が破壊されるのを救った女の子がいた。
それがジュンなんだ。
ジュンはこの事によって殺された。
パリの街の芸術作品には心がある・・・みな意識を持っている。
その芸術作品はみんながジュンにとても感謝した・・・自分たちを破壊から救ってもらったから・・・。
そして彼女はパリの街の芸術を守る天使になった・・・。
僕はパリでひとりの不思議な少女と友達になった。
彼女は17歳くらいのとてもきれいな人。
でもこの世の人ではない。
それってこの世の人じゃないくらいにきれいって言うのと似てるけど・・・
それくらいきれいな人なんだ。
名前はジュヌビエーブ。
僕にはその名前がうまく言えないからジュンって呼ぶことにした。
もちろん少し親しくなってからの事。
ジュンがなくなったのは第2次大戦の終わりころ・・・1940年代。
つまりあのヒトラーのナチスドイツの頃の時代なんだ。
ヒトラーのナチスドイツ軍はその頃フランスを占領していた。
だけど米英の連合軍やフランスのレジスタンス(抵抗運動)のために苦戦していた。
同盟国のイタリアも負けた。
もうひとつの同盟国の日本ももうすぐ負けることもわかっていたし・・・
遠過ぎて日本から援軍を頼むわけにもいかなかった。
その頃はドイツとイタリアと日本の3カ国は戦争の同盟を結んでいたんだ。
この頃には3国同盟軍は敗色が濃厚になっていた。
話は違うけどこの時この3国は戦争に負けた。
だから今でも国際連合では常任理事国にしてもらえない・・・。
国連はもともとはその時に勝った国の集まりなんだ・・・。
そしていよいよイギリスやアメリカの連合軍がフランス北部のノルマンディー海岸から上陸したことが分かった。
アメリカを中心にした圧倒的な武力を誇る軍隊がフランスをナチスドイツから解放するためにやって来た。
ヒトラーは占領下のパリにいたドイツ軍の最高司令官、つまり自分の部下の将軍に連合軍がパリにはいってくる前にパリを全部焼き払えって命令したんだ。
将軍はパリの主な建造物や公共の建物のほとんどすべてに爆弾を仕掛けてその命令を実行しようとしていた。
ジュンは少女時代貧しいパリの家庭に育った。
狭いアパルトマンで家族みんなが一緒に暮らしていた。
戦争のため生活はますます苦しくなっていった。
で仕方なく彼女はドイツ軍のもとで仕事をすることにしたんだ。
友達や親戚からは裏切り者と呼ばれた・・・。
でも家族の生活のためにはしかたなかった。
それがある日将軍の目にとまり自分の身の回りの世話をするように命令された。
そしてジュンは16歳の時に将軍の愛人になった・・・。
将軍はまだ幼い彼女にはとても優しかった。
だから彼女も一生懸命につくした。
フランスの仲間からは裏切り者と呼ばれながらも・・・
将軍は最後の日を迎える時ヒトラーからパリを焼き払うように命令されていることにとても悩んでいた。
本当は心の優しい人だった。
しかし部下の手によってパリを徹底的に破壊する準備は着々と進んでいた。
それを知ったジュンは一生懸命に将軍に自分がどれだけパリを愛しているか話をした。
落ち葉の積もるリュクサンブール公園で友達と走り回って遊んだこと・・・
家族が飼っていたかわいい子犬の事・・・
自分が通っていたポルト・ド・リラの近くのリセ(小学校)の事・・・
彼女にとってはその一つ一つが宝石のようにキラキラ輝く思い出だったんだ。
だからパリを破壊しないように将軍に頼んだ。
それまで迷っていた将軍は最後の最後の瞬間に・・・
ジュンの言葉を思い出して・・・ヒトラーの命令に従うことをやめたんだ。
将軍には本当に勇気のいる決断だった。
ヒトラーに銃殺されることはわかっていた。
しかしこの美しいパリを破壊してしまう事は彼には出来なかった。
なぜならこのころ将軍は純粋で妖精のようなジュヌビエーブを心から愛していたから・・・
その日の午後ヒトラーから電話がかかって来た。
「パリは燃えているか」と・・・
ドイツ軍が退却する前にジュンは将軍の部下・・・ナチスの親衛隊・・・の若き将校によって射殺された。
将軍をヒトラーの命令に背かせたのは彼女だってわかったから・・・
・・・そして今のパリがある。
パリの芸術作品みんながジュンにとても感謝した・・・
彼女の勇気と栄誉をたたえた・・・
心からの惜しみない賞賛を送った・・・
そして・・・ジュンはパリの芸術作品を守る天使になったんだ・・・。
(あの時ジュンは死んだんだ・・・でもパリのきれいな街が無事で本当に良かった・・・複雑な気持ちの僕)