みんな元気ですか
僕の友達の少し怖いお話し・・・
僕の友達がこんなお話をしてくれた・・・
その子の名前はケンタ。
子供の頃・・・
家の裏手にちょっとした山があった。
夏の終わりのある日・・・
そこで友達とのさとるといつものように遊んでいる時に
脇道の突き当たりの木と木の間に
ドアのようなものをその日初めて見つけた。
面白そうだからそのドアを開いて通ってみた。
すると突然蝉の声とか遠くで聞こえていた車の音とかが
全く聞こえなくなってしまった。
完全な沈黙の世界・・・
気味が悪くなってすぐにドアを開けて戻って来た。
するとまた元通りになった・・・。
でも何かおかしい・・・
友達がいなくなっていた・・・
さがしたけどどこにも見えない・・・
友達はとうとう帰って来なかった。
親や村の人たちが必死になって探したけど。
帰って来なかった・・・。
それから数日たった・・・
なんだかまだ変な感じがする。
夕食時になってお母さんが呼んだ時にそれが分かった・・・。
お母さんはその友達の名前を読んでいる・・・。
「さとる、ご飯だよ」・・・って。
その呼び声に僕が返事をしている・・・
「はーい」・・・
僕の名前はあの時までは・・・ケンタ・・・
とか小声でぶつぶつ言いながら・・・
僕は友達のさとるが20才の時この話を聞いた・・・
本当のさとるはどこに行ったんだろう・・・
人が入れ替わることって・・・
たまにあるらしい・・・
(君は本当に自分が・・・自分だって自信があるのかい・・・)