みんな元気ですか
風さんに聞いたお話し・・・
(再放送だよ!)
動物の世界はとても結束が固い
泳ぎを覚えて間もない子供のイルカがある日漁師の網に間違ってはいってしまった
大人のイルカたちは網から出ようとして子供がもがくのをしばらく見守っていた。
だけど網は強くて大きい檻のような形になっている。子供のイルカの力ではどうすることも出来なかった。
その時、明らかにその子供のイルカを救うために大人のイルカが10頭も網の中に飛び込んだ
しかしその10頭の力でも網は破れなかった。群れのほかのイルカたちはその様子を見ていたが、
しばらくしてそのイルカたちが網から出られないことが分かるとさらに100頭ほどのイルカが網に飛び込んで仲間を救おうとした。
この後どうなったかは知らないがおそらく漁師の網は100頭のイルカの力に持ちこたえることは出来なかっただろう。
イルカは特に知能が高いといわれている。
日本のある国立大学の研究ではイルカは何キロも離れた仲間とコミュニケーションを図ることが出来ることが分かった。
しかも彼らが発する超音波の波形は言葉を伝えるというよりは人間で言うならば映像のようなものを伝えあっている可能性があるらしい。
まるで大容量の情報を一挙に転送する電子コミュニケーションの世界みたいだ。
3億年ともいわれる気が遠くなるような進化の道を歩んできたイルカにはもっとすごい能力があるのかもしれない。
結束が固いのはイルカだけじゃない。
行動のパターンは違うけど、ゾウにも仲間意識が強く出る事がわかっている。
水飲み場の沼のぬかるみにはまったゾウを仲間が最後まで助けようとすることはよく知られている。
自然の摂理って言うけど、あまりいい意味でつかわれることがない言葉。
弱いものを切り捨てる意味にもよくつかわれる。
例えばライオンに襲われるシマウマの子供とか。
シャチに襲われて逃げ遅れたオタリナ(アザラシの仲間)とか・・・
でもライオンもシャチも決して必要以上の狩りはしない。
狩りをして満腹になったシャチが逃げ遅れてパニックでおぼれそうになっているオタリナの子供を鼻先に乗せて砂浜まで届けたりすることもあるらしい。
洪水で濁流にのまれて、そのまま海までおし流されて、波にさらわれた人間の子供がイルカに助けられて帰ってくることは昔からいろんな国で何度も記録されている・・・
その子供たちには特殊な能力があったんだろうか・・・
それともイルカは自然にそうするんだろうか・・・
自然の摂理って本当はもっと深いのかも知れない・・・
(ふーん、海もおもしろそうだな・・・でも僕およげない)