みんな元気ですか
前回の続き・・・
旧約聖書は神との約束の書です。
モーゼに関するほとんどの出来事は聖書に基ずいています。
だからモーゼにかかわる事は神の力を誇示する形で書かれています。
というと当時の人間にほとんどいわゆる霊力がなかった
ように聞こえますが実際はどうだったのでしょうか。
当時のファラオを中心とした王室は霊力磨きに明け暮れて
いたようなふしがあります。
古代の日本の天皇家の姿を思わせます。
色々なおまじないや祈りの儀式をしていたことは
遺跡から発掘されるも品々やヒエログリフに書かれた文章や
当時の絵からかなり分かっています。
つまり霊力こそが王族のあかしだったのです。
王家の血筋であればそれだけでかなりの霊力を持っていたかも
しれません。しかし現代の我々がよく知っているように
霊力は修行やその人の生まれ持った資質に深くかかわっているのです。
想像ですがモーゼは生まれた時から強運の持ち主でした。
なぜなら同じ時期に生まれたヘブライ人の赤子はすべて先代の
ファラオの命令で殺されました。
モーゼだけが生き残った事は強運のあかしです。
彼は王女べシアに拾われて以来王族の一員として育てられます。
持ち前の強運・・・これは必然だったとは思いますが・・・
に加えて王室内でのすべての秘儀を目にする機会はかなり
多かったはずです。あるいは王族としての霊力を磨くための訓練や
修行をするために特別な神官が家庭教師のように教えた事も
充分考えられるのではないでしょうか。
想像ですが、出自をさとっているモーゼはそれこそ(強運に加えて)
人一倍の霊力獲得のための努力をしたのだと思います。
そのために彼は後のファラオになるラムセス王子に疎ましく
思われていたのだと思います。
つまりラムセスがモーゼを追い出したのは偶然知った
出自の秘密が理由ではなく嫉妬のような感情が元になって
いると想像するのです。
ラムセスは何をしてもモーゼに勝てなかった・・・のです。
ただモーゼは一方では人望もありました。
たぐいまれな指導力もあったのだと思います。
だからこそ100万人を超えるヘブライの民を率いて
「出エジプト」という歴史に残る偉業を成し遂げたのです。
それに彼はエジプトの王室を乗っ取る事も出来たかも
知れないのです。でもそうはしませんでした。
モーゼは義の人だったのです。
話をもとに戻します・・・。
彼は小さいころから王家の秘密をよく知る立場にありました。
そしてある日王家絶対の秘密を知る事になります。
そしてそれこそが歴史に残る最大の謎とされる
「契約のひつぎ」につながっているのです。
その秘密はその後時を経て
遠く日本にまでもたらされる事になります。
モーゼはその秘密を携えて神との約束の「カナンの地」を
目指し荒野をさまよいます。
彼は目的半ばで120歳とされる生涯を荒野で終えます。
はたして彼は・・・子孫が
「カンナガラの地」に辿り着く事を知っていたのでしょうか。
続きはまたね・・・
(はるかなる時を振り返るボク・・・長かったぜ)