みんな元気ですか
今日も元気で行きま~す・・・
その1.
内乱状態の某国で…。百姓が召集された。政府軍に入った彼に
妻からの手紙が来た。
「あんた元気ですか。こちらは春だというのに村の男はみんな
兵隊にとられ、反政府ゲリラ活動どころか、畑を耕す事も
できません。仕方ないので、私が耕します」
彼は、すぐに手紙を書いた。
「畑は耕すな。畑には武器が埋めてある」
これは検閲に引っかかった。彼の家に一個小隊がやってきて
畑を隅から隅まで掘り起こした。だが、武器はなかった。
妻は、また手紙を書いた。
「ある日、兵隊さんがやってきて畑中を堀まくって帰っていきました」
彼は返事を書いた。
「それでいい。ジャガイモを植えろ」
(あんたただものじゃないな・・・)
その2.
あるおばあさんが、長く開業している小児科の先生に言った。
「先生は、まだ小児科ですか」
(まだって・・・)
その3.
アパートの管理者夫婦の会話
「25号室の男の職業は何だい?」
「さあ、小説家でしょ」
「へえ、本人は教えてくれないのかい」
「入居するときは会社員って言ってたけど、
家賃を払えない理由を次から次へと考え出して
それがまた実に聞かせるんですもの」
(感心してる場合ですか・・・)
その4.
「画家になろうか、小説家になろうか、
どうしようか迷っているんだ」
「そりゃ、画家になりたまえ」
「ほくの絵を見たのか」
「いや、君の小説を読んだのさ」
(そりゃ無理もない・・・)
その5.
「君、双子の写真撮ったかい」
「ホラ、このとおり」
「あれ、一人しか写っていない」
「一人で充分だよ。もう一人もこの子とそっくりだからね」
(それでいいの?・・・)
(ん~・・・って悩むなよ)