今はもう秋 2 ケンタと少女

みんな元気ですかドキドキ

前回の続き・・・グッド!

ケンタはその女の子と友達になった。

そのきっかけはこんな事があったから・・・

ある日妹のクッキーと一緒の学校からの帰り道

手に持っていたアヒルの人形をクッキーは自分で落としてしまった。

それを拾おうとして道路に手を伸ばした時に

クッキーはつまずいて車道にころんでしまった。

そこは村でも一番車の往来が激しい県道。

ケンタがつないでいた手を離した瞬間の出来事だった。

クッキーはあわてて歩道に戻ろうとしたが

両足がまだ車道に残っていたその時に

一台の大きなトラックがすごいスピードで近づいてきた。

もうブレーキを踏んでも間にあわない。

大きなトラックのタイヤがきしむ嫌な音が大きく響いた。

その時ケンタははっきりと見た。

あの女の子が着かず離れず学校から一緒に

歩いていたのは知っていたが

クッキーが転んで車にぶつかると思った瞬間に

その女の子がクッキーを抱き上げて歩道に連れ戻した。

もちろんケンタもクッキーを助けようとしたが

ケンタがそう思った瞬間に女の子はもう動いていた。

と言うよりその女の子は瞬間移動していた。

空中を・・・。

両手でクッキーを抱きかかえるとふわっ~と歩道に戻ってきた。

でもそのスピードは人間の速さとは明らかに違っていた。

ケンタにはその異常なスピードが分かった。

でもそれがなぜ自分に見えたのかは分からなかった。

周りでそれに気がついた大人たちが騒ぎ始めていた。

何が起きたか理解できずに・・・。

ケンタは何度もその女の子にお礼を言った。

ショックで泣きじゃくるクッキーにも頭を下げさせてお礼を言わせた。

そしてケンタは今見たことの説明を求めようとした。

「どうやったんだ」・・・って。

その子はその質問には直接は答えなかった。

そしてこう言った・・・

「ケンタ君には見えたんだね」・・・って。

ケンタにはその言葉の意味が分かった。

その速さは通常の人には見える事がないことを。

そしてその子には特殊な力があることを。

ケンタは思いだしていた

あの夏の日に河原で見たあの光景を・・・。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(君は・・・あれを見ちゃったんだね・・・見てはいけない物を・・・って、おい、なにセリフきめてんだよあせる

ペタしてね

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