神と話した作家「芹沢光治良」

みんな元気ですかドキドキ

作家芹沢光治良のこと・・・グッド!

明治生まれの作家芹沢光治良は晩年に「神の微笑」という作品を

書きました。これが1993年に亡くなるまでシリーズとして続きました。

現代日本ではあまり知られていない作家ですが海外ではフランスを

中心としてヨーロッパで評価が高く代表作「巴里に死す」

「人間の運命」や「神の微笑」がノーベル文学賞候補に

挙げらた事はあまり知られてはいません。

(ウィキペディア参照→芹沢光治良

彼は中軽井沢にこじんまりとした別荘があり夏にそこで療養を兼ねて

毎年長期滞在をしていました。

ある年の夏の事でした・・・

「神の微笑」からの抜粋です。

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・・・その三日目の午前11時ころだった。

庭の森で仰臥していると、落葉松(からまつ)のこずえの間から

のぞいていた青空が、あまりに澄みきって、無念無想のからだが

吸いあげられそうで驚いた瞬間、厳かな声がした。

—汝の考えている神、この宇宙にあって、一分の狂いもない法則に

従って、大自然を動かしているもの、この地球も、太陽も、月も創り、

その上、地球上に人間はじめすべての生物を創ったもの、

その偉大な力こそ神であると、汝は考えているなあ。

そうだ、この神のほかに神はいないぞ。

汝は何故にその神について書かないのか・・・。

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と声が天から響きます。

その声をききっかけに芹沢は「神の微笑」を書き始めます。

それから芹沢に木々が話しかけるようになります。

彼はある夏精神的疲労と体力の衰えで衰弱していた時に・・・

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庭にでるなりベランダ前の一番大きな楓(かえで)が話しかけたものだ。

—先生よく来てくれました。もうこられないか、みんな心配してましたよ。

頑張ってください。自分たちも頑張ってますから。お足もとを注意して

ください。この冬は雪が多かったし、春先は雨が多かったせいで、

火山灰の土が流されて、自分たちの根が地面に出てしまって・・・

あぶないですよ。でも自分たちがこんなに根を張って頑張っている事を

見てもらえればうれしいです・・・

   ただ僕はおどろいた。・・・中略・・・緑の梢をひろげた楓の大樹が

話しかけたとは、信じられなくて、ふとい幹に手をおいて梢を仰いだ。

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この樹はずいぶん前に倒れかかっているところを芹沢が助けた樹でした。

彼はその時の老庭師が言っていた事を思い出します。

先生、この楓はここを安住の地にしてもらって喜んでいますぜ、と。

続きはまたね・・・グッド!

イッピーの独り言

(これ・・・ボクのともだちのさくらの樹さんだよ・・・グッド!

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