風がそよぐとき

みんな元気ですかドキドキ

風のおはなし・・・グッド!

今日みたいにお天気が良くてカラッと晴れた日には

僕は近くの森の中でお昼寝をします

木漏れ日がボクの周りでかろやかなダンスをおどります

何処かで小鳥さんの声がします

遠くで子供たちが遊ぶ声がします

ほかに聞こえて来るのはそよぐ葉っぱの音だけ

いつものようにお昼寝をしてたボクの横で

風さんの家族が長旅の途中で一休み

お父さんとお母さんと子供たちが二人

お父さん風が子供の風たちにお話をしているのをボクは隣で聞いていた

子供の名前は「わたる」という男の子と

「そよぐ」という女の子・・・らしい

ちなみに彼らの名字は「風」・・・あはあせる

お父さんはこう言っていました

「いいかい・・・わたるとそよぐ!

ここからはお前たち二人だけで旅に出るんだ

そして世界中をよーく見て来なさい。

世界にはたくさんの事がお前たちを待っている

いいことも・・・悪いことも

そのすべてと友達になっておいで

そしてたくさんの人間と友達になって帰っておいで

そして本当の智慧を磨いて来なさい

人間の事を少し話そう

例えば・・・人は病気になると

それは悪いことが起きた事になる

でもそれを体のメッセージと受け止めて

心の持ち方を変えれば

その病気はありがたい気付きをもたらす

だから病気は見ようによってはすごくいいことなんだ

だから・・・人に向かって

今日があなたにとって光に満ちた素敵な一日でありますように

と簡単に祈るのはやめなさい。

なぜなら光に満ちることを祈るのは

その反対の出来事もご一緒にどうぞ

って言ってるのとおんなじだから

光も闇もいつもワンセットなんだよ

生きているだけで・・・それ自体が素晴らしい事なんだよ

つらい事を経験できること自体が・・・素晴らしい事なんだよ」

それを聞いていてボクはこんなお話を思い出しました

昔ある国の小さな村でのおはなし。

その村にお坊さんがいたんだ。

そのお坊さんはみんなに慕われていた。

村人は何かあるといつもそのお坊さんに相談した。

ある日働き者の夫婦に待望の男の子が生まれた。

そこでその夫婦はお坊さんに報告に行った。

そしてこの子は丈夫で元気な子に育つでしょうかって聞いたんだ。

お坊さんは「み仏のみ心のままに」とだけ答えた。

その子が7歳の誕生日になった時に夫婦はその子に子馬をプレゼントした。

そしてお坊さんにこの子はこんなに元気に育ちましたって報告に行った。

お坊さんは「み仏のみ心のままに」とだけ答えた。

その子はいつも子馬を可愛がって何処にでも一緒に行ったんだ。

だけど12才になった時にその子は落馬して足を折ってしまった。

夫婦はとても悲しんだ。子供が一生普通の生活が出来ないと…

お坊さんは言った「み仏のみ心のままに」と。

その子が17歳の時に同じ年に生まれた男の子は皆兵隊に取られた。

しかしその子だけは足が不自由だったために兵隊に行かないで済んだ。

若者がたくさん戦争で死んでしまった。

その時もお坊さんは言った「み仏のみ心のままに」と・・・

しばらくしてボクが目を覚ますと森はもう

暗くなりかけていた

お腹もすいていたし

僕は急にママに会いたくなって

お家に急いで帰ったんだ

森はまだ少しあたたかかった。

あの風の親子はもう

そこにはいませんでした。

ボクはお祈りを捧げました。

風さん素敵なおはなしをありがとう!

あの風の子供たちが学び多き旅ができますように!

きょうもいい日でした。

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